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◆ニセコふぁん通信 vol.89
町民による町民のためのコーナー
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今月のレポーターは「佐々木眞理さん」です。家族でコテージボンゴ広場を運営。あそぶっくの会員で読み聞かせボランティアとしても活躍中。

◇食卓を潤す山菜たち
雪解けとともに顔を出すふきのとうを摘んで手でちぎり、みそ汁にパッと散らす。その香りが大好き。ふき味噌もまた格別。せせらぎに足を踏み入れると、クレソンが待っていた。つまんで口に入れるとピリッとした苦みがたまらない。今朝のサラダに入れよう!花芽がついたばかりのヤチブキの葉に朝日が当たって光っている。ちょうど良い頃合いだ。アクを抜いて夕食の一品だ。
雪がすっかり解ける頃、あちこちに顔を出すのはコゴミ。くるくるっと先が丸まった、なるべく太いのをポキッと手で折る。さっとゆでて、かつお節をのせてお浸しに。
春は店頭に並ぶ葉物野菜は高いから、山菜たちに助けられている。五月半ばにはウドの天ぷら。タラの芽よりもなぜか好きだ。
アスパラの時期とかぶるように、勢い良く伸びてくるふきは、ゆでると透き通るような色合いになり、きんぴらの具やお浸し、お煮しめ、みそ汁にも入れる。
こんなふうに自分の家の周りで食べられる野草や山菜に出会えることは、町場で生まれ育ったわたしには宝物を見つけるようなもので、毎朝の楽しみになっている。この春は娘がワラビにはまり、毎日のように採ってくるので、アク取りに使う灰が引っ張りだこだった。ちなみに重曹よりも灰でアク取りした方がずっとおいしいと、差し入れした人に言われた。
さて、これを書いている6月初めはセリが谷地に出ていて、蚊を追い払いながら、根っこを引き抜かないようにそっと摘んで、やはり一番はお浸し。あるいはみそ汁に放つ。今日は親子どんぶりにトッピングした。
まだまだ私の知らない野草や山菜は山とあるだろう。これからお目にかかれることを期待して、待つことにしよう。

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