くらし 派遣先からお届け!地域活性化センター出向レポート

みなさんこんにちは。私は現在、ニセコ町役場から東京都にある一般財団法人地域活性化センターに研修出向している小西です。センターでは「地域づくりはひとづくりから」という理念のもと、全国の自治体職員や民間企業のみなさんとともに、地域の課題解決や人材育成、まちづくりの支援などを行っています。どんなに優れた制度や設備があっても、それらを生かす「人」がいなければ、本当の意味で地域の力にはなりません。地域を良くしたいと願い、自ら考え、行動できる人をどのように育成し、増やしていくか。そのための知識やヒントを全国の地域活性化の事例から日々学んでいます。
印象に残っている事例の一つが、愛媛県伊予市で実施された「いよ本プロジェクト」です。市民100人がそれぞれおすすめの一冊を紹介し、その本と顔写真、コメントをまとめた『いよし百冊物語』という冊子を発行しました。本を通じて「この人が薦めるなら読んでみよう」と交流が生まれ、地域の中に新しい会話とつながりが広がっていきました。
このような、人と人が自然に関わるきっかけを作る取り組みは、地域に温かくゆるやかな活気をもたらしています。ニセコ町でも、町民のみなさんの声や思いが重なり合い、新たなつながりが生まれる場を作ることができたらと感じています。
残りの派遣期間では、「人と人をつなげる小さなきっかけ」を町の中にどのように芽生えさせていけるかについて考えていきたいと思っています。町の未来に役立つことを一つでも多く見つけて持ち帰れるよう、引き続き取り組んでいきます。

地域活性化センターホームページ
※二次元コードは本紙をご覧ください。