くらし 令和7年度村政執行方針 真狩村長岩原清一(3)

■魅力に満ちた輝く地域づくり
脱炭素について、村全体の二酸化炭素排出量のうち、家庭からの排出量が約15%を占める中、太陽光発電設備を導入する住宅等に対し、一家庭あたり上限20万円を支給する補助事業を昨年度に引き続き実施します。豊かな自然環境を未来の子どもたちに残すために、公共施設太陽光パネル等導入実施計画を策定し、温暖化対策の取り組みにつなげることで、温室効果ガスの排出量実質ゼロをめざします。
令和7年は、後志管内20市町村が日本ハムファイターズ応援大使エリアとなります。応援大使プログラムを実施する中で、「道民球団」である日本ハムファイターズと共に地域振興をすすめたいと考えております。
長期化している物価高騰の影響により、商工業者を取り巻く環境は大変厳しいものがあります。引き続き、村内経済の持続性を確保するとともに、小規模事業者等の育成・強化、円滑な事業の承継を図るための支援を行います。
観光の面では、インバウンドの回復により需要の高まりが見込まれています。真狩村観光協会と連携を密にし、各種情報の発信を行います。
まっかり温泉やユリ園コテージでは、利用者数が回復傾向にあります。今後も指定管理者である真狩村商工会と連携し、利用促進を図るとともに、適正な施設管理に努めます。
道の駅真狩フラワーセンターでは、キッズパークや円形ハウスを、親子で楽しめる施設として適正に管理し、指定管理者であるシダックス大新東ヒューマンサービス株式会社と連携を密にすることで、魅力ある施設運営に努めます。
環境省が行う真狩口滞在体験魅力向上事業と連携し、羊蹄山自然公園のリニューアルを検討する中で、利用者の満足度向上や更なる利用者増につなげ、公園の活性化を進めます。
一般廃棄物の処理及びし尿処理等につきましては、ごみ減量化につながる啓蒙・啓発などを進め、適切な運営に努めます。

■健康と地域のつながりを大切にするむらづくり
健やかで心豊かに生活できるよう、村民一人一人が健康を意識しながら健康づくりを進めることが重要です。あらゆる世代の健やかな暮らしを支えるため継続した生活習慣の改善と疾病の早期発見のための健康診査、がん検診等の受診機会の拡大や保健指導をとおして健康寿命延伸に向けた意識の醸成を図ります。
国において、帯状疱疹ワクチンが予防接種法に基づく定期予防接種に位置づける方針が示されたことに伴い、令和7年度から、65歳の高齢者等を対象とした帯状疱疹予防接種事業を開始し、その接種費用の一部助成を行うとともに重症化の予防を図っていきます。
倶知安厚生病院の第2期整備につきましては、令和6年11月に新病棟がリニューアルオープンし、今後は、令和8年8月の完成をめざし、引き続き旧棟の解体工事等が進められています。
また、建築資材等の価格高騰等の影響による工事費の増額要請については、倶知安厚生病院第2期整備推進協議会において事業完了年度に向けて増嵩費用の精査や、負担の軽減に係る情報の収集などが進められており、引き続き協議を行っていきます。
本年度も、子どもを産み育てやすい環境づくりのため、出産・子育て応援給付金を支給するとともに、生まれてきてくれた子ども達には、世界にひとつだけの「君の椅子」の贈呈を行います。
子ども医療費の助成につきましては、令和7年8月から、対象年齢を満18歳に引き上げ、子どもの保健の向上と福祉の増進に取組みます。また、保育所利用者負担金は、引き続き減額を実施します。
障害のある方が自立した日常生活や社会生活を営むために、必要な障害福祉サービスが受けられるよう、相談支援センターや障害福祉サービス提供事業所などと連携し、地域生活支援の充実に努めます。
まっかり保育所では、子どもたちが健康で安全に過ごせる環境づくりに努め、関係機関や保護者との連携を図り保育の質の向上と保育所運営の充実を図ります。
真狩村地域子育て支援センター「ゆうゆう」では、子育て相談、各種講座の開催など、家庭と地域とのつながりを大切にしながら子育てに対する支援に努めます。
国民健康保険事業では、中間所得層の被保険者の負担を配慮し保険料を公平なものとするため、昨年に引き続き保険税賦課限度額を3万円引き上げ109万円に改正します。
野の花診療所では、本年度も適切な医療を確保するため、老朽化した医療機器の更新を行っていきます。
高齢者福祉の推進については、あらゆる高齢者の方々が住み慣れた地域で自分らしい生活を続けられるよう地域包括ケアシステムの深化・推進の取組を進め、関係機関との連携を大切にし、生活支援サービスの充実に努めていきます。