- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道真狩村
- 広報紙名 : 広報まっかり 令和7年4月号
■社会資本の長寿命化と農業基盤の整備
村道については北7線通り、東3号加野川崎線の舗装補修工事、橋梁については13号橋補修工事のほか、橋梁9箇所の点検など、道路及び橋梁の長寿命化に向けた計画的な修繕を進めます。そのほか村道及び河川の維持補修については、地域の要望や破損状況など、緊急性のあるものを優先に実施します。
除雪事業については、冬期間の安全な交通確保と快適な生活環境を守るため、効果的な除排雪に努めます。また、本年度は除雪トラックの更新を行い、作業性の向上を図ります。
公営住宅については、「真狩村公営住宅等長寿命化計画」に基づき、既存公営住宅の屋根の塗装や防水工事など、長期的活用や住宅環境の改善を図り、適正な維持管理に努めます。
ふれあい広場パークゴルフ場については、健康増進、憩い、交流の場として適正に維持管理し、スタンプラリーや各種大会の実施など、利用者数の確保に取り組みます。
簡易水道事業については、施設の適正な維持管理とともに、快適な生活環境の向上と水質管理に努めます。
下水道事業については、ストックマネジメント計画に基づき、老朽施設を更新するための実施設計や、浄化センターなど施設の維持管理を行い、公共用水域の水質保全に努めます。
農業基盤の整備については、引き続き「道営水利施設等保全高度化事業」により、区画整理・暗渠排水等の工事を進めるとともに、受益農家の負担軽減に取り組み、農業経営の持続的安定を図ります。
■明日を拓く教育条件整備
▽学校教育の推進
施設分離型による小中一貫教育を本格的に始動させ、児童生徒が自立した学習者として、また、持続可能な社会の創り手として成長していくことができる義務教育9年間をつなぐ教育課程の編成・実施に取り組み、様々な社会的な変化を乗り越えていくための資質・能力を培う学校教育を推進します。
あわせて、学校と地域が連携・協働して学校運営に取り組むコミュニティ・スクールの一層の推進を図り、地域に開かれた「地域と共にある学校」の実現に努めます。
多様な子どものニーズや学習スタイルに対応した「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を図るため、一人一台端末の定期的な更新や通信ネットワークの充実をはじめ、デジタル教科書やAIドリルを導入し、学びの転換に対応できる学習環境を整えます。
誰一人取り残すことなく全ての児童生徒が、安心して楽しい学校生活を送ることができることを保障するインクルーシブな教育システムの構築への支援を行います。各学校への支援員の配置や通級指導教室の開設、教育支援センター「まっかりクラブ」の設置など、必要な支援を適切に受けながらそれぞれの学びを保障する体制を整え、教育的ニーズへの対応を図ります。
また、子どもたちの質の高い学びと教職員の働きがい・働きやすさを両立させた持続可能な学校づくりのため、実効性ある「学校における働き方改革」を推進します。留守番電話の設置をはじめ、教育活動や業務推進にICTを積極的に活用できる環境整備など、教育委員会と学校の緊密な連携のもとに、保護者・地域の理解と協力を得ながら取組の前進に努めます。
高校教育においては、コースそれぞれの特色を活かした活動を通し、農業や食に関する専門性とグローバルな視点をもって地域産業を担うことのできる生徒を育成する「地域に愛され必要とされる学校づくり」を応援する各種の助成を行います。
部活や販売会、各種資格試験の受験・検定への助成により、社会人として必要な資質・能力とともに資格を身に付け、自己実現を図る進路選択や地域社会の発展に貢献できる人材育成へ支援を行います。
真狩高校が継承を担ってくれている真狩村無形文化財「浦安の舞」の活動に対しては、浦安の舞保存会や真狩神社総代会と連携した支援を継続していきます。
▽社会教育の推進
「集う」「つながる」「行動する」をキーワードに、様々な学びの機会や文化芸術に触れる機会を提供し、「第10期真狩村社会教育中期計画」に基づき、生涯学習の振興、家庭教育の推進、芸術文化の振興、スポーツの振興の4点に係る取組を進めます。
地区コミュニティのつながりを強め、活性化を目指した各地区の生涯学習振興会へ支援を行い、共に学び合う楽しさを基盤とした各種事業の円滑な推進と充実を図ります。
■むすび
令和7年度予算編成にあたっては、国の動向と地方財政計画の状況を捉えながら、国・道の補助金の積極的な活用を図り、自主財源の確保に努めております。
本定例会に上程させていただきました令和7年度当初予算につきましては、一般会計で29億1914万6千円で、特別会計と事業会計を合わせた総額は35億2037万8千円と前年度比率7・9%の増額なっています。
これは、富里13号橋長寿命化修繕工事と除雪用10tトラック購入事業のほか社会保障関係経費と公共施設等の修繕・更新や原油価格・物価高騰の影響など避けては通れない財政需要の増加が見込まれています。
しかしながら、村財政の健全化については、村長就任時と比較して、村の借金は3億8千万円削減し、貯金にあたる基金は、2億5千万円増加し、合わせて6億3千万円の改善することができました。
しかしながら、さらなる経常的経費の縮減を講じない限り,投資的経費や新規事業に取り組む財源を確保することが困難な状況にあります。真狩村の健全な財政運営に向けて、議員の皆様、村民の皆様のご理解とお力添えを心よりお願い申し上げ、令和7年度村政執行方針といたします。