健康 けんこうだより

【今月のテーマ…春バテ対策~元気に春を迎えよう~】
筆者…地域包括支援センター・保健師 石田楓

段々と日差しがあたたかくなり、春の兆しを感じるようになりました。
今回のけんこうだよりは、季節の変わり目によくみられる体調の変化、「春バテ」のお話です。気持ちも軽やかに春をスタートするために、自分の身体と向き合う時間を大切にしていきましょう。

○春バテとは
春が近づいてくると「スッキリ起きられない」「なんとなくだるい」「やる気がでない」などといった経験をしたことはないでしょうか。これらの症状が当てはまる人は「春バテ」かもしれません。
「春バテ」の大きな原因として、気圧の変化や寒暖差による自律神経の乱れが挙げられます。春は、1年のうちで1番気圧変動と寒暖差が激しい季節です。そのため、季節の変わり目に身体が対応しようとする際に交感神経が活発に働き、たくさんのエネルギーが消耗されます。特に高齢者は、体温を調節する機能が低下しやすく、季節の変わり目は心身共に負担が大きいため注意が必要です。

○予防と対策
「春バテ」を予防するためには、自律神経を整えることが大切です。自律神経は、交感神経と副交感神経の2種類あり、2つのバランスを保つことが予防につながります。
交感神経は日中の活動時や緊張、ストレスを感じると優位に働きます。交感神経が高い状態が続くと、血管が収縮し、コリや疲れの原因になります。逆に副交感神経は睡眠時やリラックス時に働きますが、過剰に働くことで身体のだるさややる気の喪失などの症状が現れます。どちらか一方の作用が強くなると不調につながるため、日ごろから自分の身体を労わることが大切です。
「春バテ」の対策としては、以下の4つが挙げられます。取り組みやすいことからはじめてみましょう!
1.バランスの良い食事を意識しましょう
食事の際は副交感神経が優位に働くので、身体はリラックスモードになります。欠食や偏った食事は交感神経の過活動につながるため、栄養バランスの良い食事を摂取することを心がけましょう。
2.適度な運動を続けましょう
運動をすることで、自律神経のバランスを整えるセロトニンが分泌されます。ウォーキングやランニングなどの有酸素運動が効果的です。
3.湯船につかる習慣を持ちましょう
38~40度のぬるめの温度に10~20分ほど浸かると、副交感神経が優位となり自律神経のバランスを整えることができます。
4.睡眠時間を確保しましょう
副交感神経が優位になることで深い眠りに入ることができます。就寝前に目元や首元を40度くらいの蒸しタオルやアイマスクで温めると睡眠の質も良くなります。

【健康カレンダー4月】

※乳幼児予防接種につきましては予約が必要となりますので、実施を希望される日の1週間前までに診療所へご予約ください。(診療所【電話】46-3774)

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(3)予防接種…診療所【電話】0136-46-3774