- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道岩内町
- 広報紙名 : 広報いわない 2025年4月号
■公営企業会計
◆1 水道事業会計
水道事業につきましては、安全・安心な水を安定的に供給するため、営業収益の確保と業務の効率化に努め、健全な経営を目指し、更なる努力を行ってまいります。老朽化・耐震化対策につきましては、62号線などにおける配水管改修工事を実施するとともに、岩内町浄水場配水池の耐震改修に向けた耐震診断を進めてまいります。
漏水対策につきましては、町内一円を調査区域として実施し、漏水の早期発見に努めてまいります。
なお、令和4年度の料金改定から4年目を迎えるため、上下水道料金等審議会を通じ、収益性改善の効果や、財政状況の分析・検証を行い、今後の対応について議論いたします。
◆2 下水道事業会計
下水道事業につきましては、経営安定の要である接続率は50%を超えましたが、先行して事業を実施している事業体に比べ、依然として極端に低い状況となっております。
そのため、接続率向上に向けたPR・接続要請活動のほか、新たな補助制度を模索していくことなど、先進地の事例にも目を向けながら、継続して自助努力を講じてまいります。
下水道の整備につきましては、本年度も引き続き整備区域拡大のため、東山・高台・宮園地区の一部において汚水管渠布設工事を実施してまいります。
岩内・共和下水道管理センターにつきましては、平成17年3月の供用開始から20年が経過し、設備機器の老朽化が進んでいることから、「岩内町下水道ストックマネジメント計画」に基づき、機械設備・電気設備更新工事を実施してまいります。
下水道汚泥につきましては、検証結果を基に引き続き有効利用の検討を進めてまいります。
■むすび
以上、令和7年度の町政執行に対する私の基本姿勢と主要な施策について申し述べてまいりました。
2期目は、町の新しいステージに向けた様々な動きの加速化が必要であり、昨年度策定した「ゼロカーボンビジョン」・「健康寿命延伸プラン」・「産業振興プラン」などの主要計画に掲げる施策や各事業が緊密につながったまちづくりを積極的に展開していかなければなりません。
昨今は、物価高騰、頻発する自然災害、多業種にわたる労働力不足の常態化、DXの推進や生成AIの技術革新など、あらゆる物事が想像をはるかに超えるスピードで変化し続けており、今後の社会情勢を見通すことは困難な状況ではありますが、そのような先行き不透明な時代だからこそ果敢に挑戦し、この町が持つ無限の可能性を引き出し、町民の皆様の英知を結集して持続発展させていかなければならないと考えております。
私は、目前にある様々な課題や変革に対して今取るべき選択が町の将来を大きく左右するものとして捉えており、機を逸することなく未来を見据えた適切な答えを出していくことが町長に与えられた責務であると認識しております。
本年も「やるべきことを確実にやり抜く」という揺るぎない信念と覚悟をもって町政運営に臨んでまいりますので、どうか、町民の皆様、そして議会の皆様のご理解とご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。