健康 健康・元気づくり情報

■すい臓にやさしい生活
人間は血液中の糖(血糖値)を一定に保ちながら生きています。
人間が地球に誕生したころ、現代とは違い食料不足による飢餓状態が深刻で、生きていくために血糖値を上げる仕組みを何重にもつくったといわれています。反対に、血糖値を下げる仕組みは必要なかったため、インスリンだけが血糖値を下げる役割を担っています。
インスリンはすい臓のβ細胞でつくられます。食べ物や飲み物をとると血糖値が上がるため、すい臓のβ細胞がつくったインスリンを使い、肝臓や筋肉、脂肪細胞などの細胞に糖を貯蔵することで血糖値を下げて一定にしています。
しかし、糖を貯蔵できる量は限界があるため、食べ物や飲み物をとりすぎると、血液中に糖が残ってしまいます。すると、血糖値を下げるためにさらにインスリンを追加して、血液中に残った糖を細胞に貯蔵しようと、大量のインスリンがつくられます。
また、だらだら食べ続けると、休むことなくインスリンをつくり続けます。このように、大量にインスリンをつくったり、休むことなくつくり続けたりすることは、すい臓に大きな負担がかかります。
一生に出るインスリンの量はおおよそ決まっているといわれているため、規則正しい生活と食事をこころがけ、すい臓に無理をさせないやさしい生活をすることが大切です。
すい臓は20歳ころに安定してインスリンを出せるようになるため、中学2年生で「由仁っ子健診」を受診して体の仕組みを理解し、すい臓が十分インスリンを出せるような体づくりを目指しましょう。20歳以降もすい臓の状態を確認するため、年1回の健診受診をおすすめします。

▽12月までの健診日程・由仁っ子健診

問合せ:保健福祉課保健予防担当
【電話】0123-83-4750