くらし 令和7年度 施政方針(2)

▽上下水道の整備
生活に必要不可欠なライフラインとして、安全・安心かつ清浄にして豊富な水の供給や的確な維持管理に努めるとともに、計画的に整備を進めてまいります。
上水道につきましては、事業者である長幌上水道企業団と連携し、安定した飲料水の供給に努めてまいります。
公共下水道及び集落排水につきましては、公営企業会計に移行した強みを活かし、より一層の経営の効率化と健全化に取り組んでまいります。
処理施設については、機能が将来にわたって安定的に継続できるよう、機器類の更新を計画的に実施するとともに、老朽化した管渠きょ施設の大規模な更新も予想されることから、安定した事業運営のため、効率的な運営方法を検討してまいります。
また、合併処理浄化槽の設置費用に対する助成を継続し、その普及促進を図ってまいります。
▽住環境の整備と定住促進
空き家の活用及び解体に対する支援制度と個人住宅のリフォーム助成制度を継続し、安全で快適な住環境の整備と老朽空き家の解消を促進します。
また、千歳市の次世代半導体企業の操業開始等、道央地域への人口流入を踏まえ、町内へ転入する子育て世帯への民間賃貸住宅の家賃助成を実施し、移住先として選ばれる施策を充実させてまいります。
さらに、「公営住宅等長寿命化計画」に基づき、公営住宅の建替事業と既存借上型町営住宅事業を実施し、老朽化した公営住宅の解消に引き続き取り組んでまいります。
これらの住宅施策に加え、移住希望者に対する支援として「お試し暮らし体験住宅」や「空き家・空き地バンク」の継続と充実を図るほか、移住フェアへの参加など首都圏の移住希望者への積極的なPR活動や、企業誘致による雇用創出と連動した定住促進を進めてまいります。
▽公園・緑地の整備
長沼町公園施設長寿命化計画に基づき、都市公園施設の適切な修繕、改築を引き続き実施してまいります。
▽環境衛生の推進
基本的な取り組みである廃棄物の排出抑制(リデュース)、再使用(リユース)、再生利用(リサイクル)の3Rに、ごみになるものを断る(リフューズ)、ものを修理して使う(リペア)を加えた5Rと適正な分別収集と処理を推進し、ごみの減量化と資源の再生利用を図るための普及啓発に、町民皆様と協働で取り組んでまいります。
また、道央廃棄物処理組合による焼却処理施設建設につきましては、昨年4月から稼働を開始しており、今後は最終処分場の建設に向けて引き続き関係機関と連携を取りながら進めてまいります。
し尿及び浄化槽汚泥の処理につきましては、引き続き北広島市への委託により、円滑に処理が行えるよう取り組んでまいります。
▽交通安全
町民皆様と共に交通安全運動に取り組んでおりますが、残念ながら、昨年、町内では1件の交通死亡事故が発生し、1名の尊い命が失われました。
今後においても悲惨な交通事故を無くすため、地域、関係機関、団体等と連携し、街頭啓発などに取り組んでまいります。また、運転に不安のある高齢者が、自動車運転免許証を自主返納しやすい環境づくりに努めてまいります。
▽安心を支える体制の充実
特殊詐欺など町民が悪質な消費者被害に遭わないよう「南空知消費生活相談室」と連携した消費者の立場に立った相談や、広報紙などによる的確な情報提供に努めてまいります。
防犯対策では、関係団体と連携し、パトロール実施による啓発活動や犯罪発生状況など的確な情報提供により、犯罪の発生しにくい環境づくりに努めてまいります。
▽防災体制の充実
「自助」「共助」「公助」の連携が不可欠であることから、各行政区の防災部長を中核とする自主防災組織を育成するとともに、防災行政無線、広報紙や町ホームページ等の媒体に加え、情報通信技術を活用した情報発信や、総合防災訓練の実施等を通じて、防災意識の浸透を図り、体制充実に努めてまいります。
また、長沼消防団第2分団2部車を更新するほか、老朽化した消火栓の更新事業を実施し、消防・救急体制の充実強化を図ってまいります。