子育て 栗山学び隊 No.65

介護福祉学校と栗山高校を隔月で取材!

【栗山高校】
◆高校で書道の才能が開花

越前谷彩花(えちぜんやあやか)さん(栗山高校3年)

学び隊vol・54(本紙令和6年11月号)で、栗山高校書道部の活動を紹介した際、取材に応じてくれた越前谷彩花さんが、今年7月、香川県で開催された、第49回全国高等学校総合文化祭に参加しました。

▽作品を仕上げる苦労
「どんな言葉を書くか、いくつか考えた候補の中から、『國蝶が舞ふ燈籠を想ひけり』にしました。これは、私が生まれ育った栗山町のシンボル、オオムラサキと、神社の燈籠をイメージしたものです。言葉を決めてから提出期限まで、残り3カ月ほど。文字の手本があるわけではないので、とにかく自分で納得いくまで書きました。出したい線がうまく出せない時や、気分が乗らない日もあり苦労しましたが、調子よく思い通りに書けたときは楽しかったです」と越前谷さんは話します。

▽集中力が大切
全国大会に出品する作品は長さ180cmもある大きな画仙紙を使うため、自宅で書くことが難しく、提出期限間近には、遅くまで学校に残ることもあったそうです。出品に向けた練習には高価な紙を使用するため、無駄にしないようかなりの集中力が必要だと言います。越前谷さんは大会用に100枚ほど書いたそうです。書道は白と黒だけの世界なので、そのバランスと紙の余白も美しさに影響します。

▽書道の経験を今後に活かす
越前谷さんを指導した、書道部顧問の今渉(こんわたる)先生は、「高校1年生の後半から書道を始め、半年ほどで全国大会に選ばれる作品を書くことは容易なことではないので、かなり頑張ったと思います。全国大会では入賞できませんでしたが、8月末に開催された北海道高等学校文化連盟空知支部書道展・研究大会へ出品した作品が最優秀賞を受賞し、10月には全道大会に出場する実力者です」と、話します。
「高校で書道に出合って、全国大会に出場し、全国の高校生と交流ができたのは、とても良い経験になりました」と話す越前谷さん。これから進学し、社会人になってもいろいろな場面で、書道の経験が生かされることでしょう。