くらし 地域おこし協力隊 活動報告 第4号

町民の皆様こんにちは、地域おこし協力隊の荒尾です。
「春になると狂ったようにそこらじゅうに白鳥がいますから」とお聴きした秋からようやく長い冬を越して、浦臼の春を告げる渡り鳥たちの飛来を満喫させていただいている今日この頃です。
雪に閉ざされた冬の間の活動は、私にとってはむしろ夏よりも忙しく、1月から毎週火曜日に役場1階集会室で開催させていただきました『着物リメイク・フレンドシップキルト製作ワークショップ』には10名前後の方に毎週ご参加いただき、浦臼に因んだキルトパターン(天の川の星・友情の星・宵の明星・フライングギース・カエデ・葡萄のバスケット・友情のブロック・天使の梯子)を当初の予定の2倍近い154枚を縫っていただき、99枚を1つに繋ぎ合わせたタペストリーに仕上げます。3月末にようやく綿入れを終えてキルティング作業を行っているところですが、162cm×198cmの大作タペストリーで晩生内カフェの壁1面を埋め尽くす日が来るのを楽しみに一針一針心を込めて縫い進めているところです。
2月13日は浦臼中学校の全校道徳授業で『観光資源としての浦臼町の魅力』と題して、昨年行ったアドベンチャートラベル『幻のぼたん蕎麦手打ち体験&浦臼開拓歴史探訪』モニターツアーの様子をご紹介させていただきました。皆さんとても真剣に耳を傾けてくださり、講演後に纏めてくださったワークシートは、浦臼の未来を創る子供たちが浦臼の魅力について想いを巡らす姿がとても微笑ましく、また頼もしく感じました。
2月27日には多世代交流施設えみるにおいて、『地域おこし協力隊活動報告会』を行いました。稲野隊員とともに、着任以来の活動についてご報告させていただき、それぞれの起業に向けた取り組みとしてスイーツや珈琲の試食・試飲を提供させていただきました。
3月22日には『地域おこし協力隊晩生内カフェ内装リフォームワークショップ』を開催し、町内外から計16名の方がご参加くださり、カフェ店舗となる部分の天井のペンキ塗りと壁の漆喰塗りを中心に行いました。札幌市立大学の西川忠教授のご指導を受け、皆さん人生初の漆喰塗りでしたが、童心に返って無言で集中して塗り続け、作業を終える頃にはとてもプロフェッショナルに塗れるようになっていて、鮮やかなミントグリーンの天井と真っ白な漆喰の壁に仕上がり、爽快な達成感に満たされました。
そして4月より、町内の『尾花商店』および『道の駅つるぬま』と、町外ではハイウェイオアシス砂川『そらいちマーケット』で、カフェオープンに先駆けて『浦臼ブレンドドリップ珈琲』の販売を開始させていただきました。焙煎技術日本一を誇る札幌の『丸美珈琲店』にプロデュースしていただき、「農村地域らしく、力強くまろやかな味わい」の珈琲に仕上がりました。
今は6月中旬頃のカフェオープンに向けて、5月からはクラウドファンディングを開始する予定で準備を進めているところです。クラウドファンディングのサイトでは浦臼町の美しい自然と豊かな農産品、そしてこの町に暮らす人々の心温かな魅力をお伝えできるようなページに仕上げますので、ぜひご覧になっていただけましたら幸いです。
浦臼町のたくさんの方々のご協力のおかげで、とても楽しみながら起業への準備を行わせていただき、心より感謝申し上げます。着任以来、地域おこし協力隊としてとても幸せな時間を過ごさせていただき、日々感謝の思いでいっぱいです。