- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道雨竜町
- 広報紙名 : 広報うりゅう 2025年4月号
▼産業振興による足腰の強い活力あるまちづくり
▽特色ある持続的な農林業の展開
後継者・新規就農者を守り育てるため、農業後継者未来応援事業の活用、就農コーディネーターによる新規就農者や就農研修者への支援を図るなど、関係機関・団体が一体となって新規就農者育成プロジェクトを進めてまいります。
スマート農業の基盤となる土地改良事業は、国営緊急農地再編整備事業雨竜暑寒地区が12年間に及ぶ事業が完了年度となることから、関係者・関係機関と連携を図り、事業完了となるよう進めてまいります。
また、国営施設応急対策事業新雨竜二期地区においては、南伏古及び逆川排水機場の改修工事の完了とダム管理用制御処理設備の整備が予定されています。
道営経営体育成基盤整備事業では、北友南地区、東栄第1地区、東栄第2地区が継続整備されるほか、渭の津2地区の整備事業に向けた調査が行われます。
更に、老朽化した幹線排水路整備では洲本10号排水路の改修を農業水路等長寿命化・防災減災事業により継続して進めてまいります。
環境に配慮した安全で良質なブランド米「うりゅう米」の作付けについては出荷量拡大に向け、継続して支援を行ってまいります。
特産品の「暑寒メロン」は、市場では、大変好評を得ているところです。しかしながら、作付け戸数・面積が減少傾向にありますことから生産者への支援を拡充してまいります。
有害鳥獣対策については、農作物をシカやアライグマの被害から守るため、地域住民や関係機関と調整を図り、役割分担をしながら一体となって被害の拡大防止に努めてまいります。
また、近年は居住地へのヒグマの出没が増えていることから、ヒグマ春期管理捕獲事業を実施するとともに、猟友会や警察署等関係機関との連携を密にして、対策を進めてまいります。
林業の振興については、森林資源の活用と水資源等の環境保全のため、除間伐等の各種事業を継続実施するとともに、町有林・民有林及び林道の計画的な維持・管理に努めます。昨年、整備した桂の沢北線林業専用道を活用して、公有林伐採工事を進めてまいります。
▽産業間連携による活力ある商工業の展開
人口の減少等による購買力の低下や、燃料・エネルギー価格高騰・人件費の増など商工業者を取り巻く環境が厳しい状況にあります。
経営の安定と近代化促進のため、利子補給事業を継続するとともに、起業・新規開業への支援や環境に配慮した店舗改修、にぎわいを創り出す取組み、空き店舗等整備への支援を進めてまいります。
特産品開発については、町内で起業した事業者が、地元農産物を使った特産品の開発・製品化に取り組んでいるところであります。
雨竜町特産品開発協議会を通じて、更に、民間企業との連携、共同開発などを積極的に進めてまいります。
▽地域の魅力を発信する観光の展開
本年は、雨竜沼湿原がラムサール条約湿地登録20周年を迎えます。うりゅうを代表する観光スポットとして、引続き登山客の適切な受け入れとゲートパーク施設の維持管理・環境保全を図るとともに、町内商工業者ともタイアップした20周年協賛イベントの開催を進めてまいります。
更に、道の駅の機能を充実させるべく、株式会社雨竜町振興公社や雨竜町観光協会と連携を密にして、情報発信に努めてまいります。
観光客誘致の起爆剤として、引続き、観光誘客促進雨竜割引事業を進めてまいります。
▽雇用環境の創出と就業機会の確保
就労ニーズの多様化、人材不足により、常時雇用者やパート職員の人材確保も難しい状況にあることから、既存企業・商店における経営強化のため、事業拡充支援等による雇用環境を創出し、就業機会の確保と充実に努めてまいります。