- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道北竜町
- 広報紙名 : 広報ほくりゅう 令和7年4月号
診療所長 浦本幸彦
■適度な運動
これを書いているのは3月上旬ですが、なんだか今年は春が早いような印象です。まずは私事から。
2月下旬に腰を痛めました。滑ってぶつけた?いやいやトレーニングで痛めました。
健康作りの為のトレーニングなのに健康を阻害してどうする。お馬鹿さんですね。
ちょっと酷いぎっくり腰です。二日ほどで改善傾向だったので高を括って運動したら悪化しました。また二日ほど経過してひどい痛みは薄くなったので早く治るように腰を中心にしたストレッチをしました。そうすると逆に悪化し立ち上がりや歩行に支障がでる程になりました。
それからは安静あるのみです。一日一日少しずつ症状は軽減して行ってます。十日目です。まだ腰は痛みますが立ち上がりや歩行は出来るようになりました。
結論としては、年取るとちょっとしたことでも体を痛めてしまう。また若い時の様にすぐには治らないという事を体で学びました。それと湿布と入浴は効果がある事も。でももう湿布はしていません。激しい痛みではない事と体からの信号ですので毎日痛みを感じ取り変化を確認しています。
元々腰痛持ちだったので、完全に痛みが無くなることは期待していません。せめて運動出来る位までは回復してほしいのですが。
皆様もお気を付けください。いや、そんな無理はしないよ。そうですね、こんなケガするお馬鹿さんは少ないでしょう。でも逆に無理どころか日常生活動作のみで体操のひとつもやらない方は多いのではないでしょうか。
時代は長寿社会です。皆様が想像しているお年寄りは昭和のお年寄りです。70歳代で寿命が尽きていた時代です。今は大きな病気をもらわなければ90歳まで延びています。なので運動機能の維持を心がけていないと足腰が弱り自分一人で日常生活動作が出来なくなる可能性があります。病気でなくても。
医学(特に予防医学)の進歩により寿命は延びましたが健康寿命を延ばすには自助努力も必要です。お年寄りにはのんびりゆったりとした生活を送ってほしいのですが、縁側でお茶を飲むだけでは済まないようです。またお年を召すと体力以上に気力の低下を自覚するようです。そうです、やる気が無くなります。
そんな高齢者に体操や筋トレを要求するのは忍びないのですが(しかも運動し過ぎでケガをするような奴から)お願いしたいと思っております。
筋トレと言っても若い人がするムキムキになる様なもんではなくスクワットで結構です。そう!そのスクワットですが高齢者の方からスクワットをやっていたら椅子から立ち上がるのが楽になったとのご報告を頂きました。
ご本人に喜んで頂けましたが僕自身も嬉しかったです。
誰かさんみたいなやり過ぎは真似しないでください。
適度な運動をお願いします。
◆北竜町立診療所
休診日のお知らせ
4月23日(水)は午後1時30分より、浦本先生が深川市において介護認定審査会に出席のため、午後より休診となります。