くらし 議会だより No.410 議会広報委員会(1)

■定例会
令和7年第2回定例会は6月12日に招集され、提出された案件を審議し閉会いたしました。

▽委員会報告
〇総務産業常任委員会
調査期日:3月7日
調査事項:財政状況について
調査結果:指摘事項なし

調査期日:3月25日
調査事項:特別養護老人ホーム北竜町永楽園の運営状況について
調査結果:指摘事項なし

調査期日:4月30日
調査事項:空き地・空き家対策について
調査結果:町空き家台帳より、特に建物倒壊の危険性が高く放置しておくと人身事故や近隣住宅を損傷する恐れのある2件を選定し、現地調査を実施致しました。
両物件とも空き家状態が長期化し、経年劣化が激しく倒壊や物損事故が発生する恐れが極めて高いと思われる。よって、早急な両物件の除却に向け、北竜町空き家等の適正管理に関する条例に則り、より強い対応を講ずるよう求める。

▽承認
○専決処分の承認を求めることについて
〔北竜町税条例等の一部改正について〕

▽原案可決
○北竜町国民健康保険条例の一部改正について
○安全で住みよい町づくりに関する条例の一部改正について
○北竜町辺地総合整備計画について
○令和7年度北竜町一般会計補正予算(第1号)について
○令和7年度北竜町農業集落排水事業及び個別排水処理事業会計補正予算(第1号)について
○北竜町バス車庫他建設工事請負契約の締結について
○岩村橋補修工事請負契約の締結について

▽報告済
○令和6年度北竜町一般会計繰越明許費繰越計算書の報告について
○株式会社北竜振興公社の経営状況を説明する書類の提出について

▽意見書提出
次の意見書を可決し、関係省庁に送付いたしました。
○ゼロカーボン北海道の実現に資する森林・林業・木材産業施策の充実・強化を求める意見書

■一般質問
6月12日に開会された第2回定例会では、4名の議員から5件の一般質問がありました。

◆澤田議員
北竜町の新しい小中一貫教育のあり方について

▽澤田議員
人口減少社会の中で、まちづくりの力点を何に置くのか、少ない人口の中で特化した部分が求められる。
次代を担う子ども達の教育が重要であり、学校統合を前提に、北竜町の小中一貫教育について、それぞれの授業や課外活動をどの様に変えていくのか。また、一貫した教育を整えていくために、幼児教育については保育園との連携をどの様に考えているのか。特色ある教育という面でのデジタルツールの活用をどの様に考えているのか。今後、どの時期から行う考えでいるのか、伺いたい。

▽田中教育長
小学校と中学校を一貫した教育課程、指導体制のもとで結びつけ、連続性ある学びと支援を行う小中一貫教育は、極めて有効な取り組みであると考えている。特に、小学校から中学校への進学に伴う学習や生活の断絶を緩和する事が出来る点は大きな利点である。また、教員が9年間を通じて子どもを見守る体制が整うことで個別の状況に即した指導、支援が継続して行う事が可能となる。
更に、地域との連携や家庭との協力体制も一層強化される事が期待される。本町としても、小中一貫教育の推進は一層重要な施策として進めなければならない。
本町は令和11年度に義務教育学校を開校する。その開校へ向けた準備そのものが、小中一貫校を一層充実させると考えており、その第一歩として、小中学校の教職員が同じテーマで学ぶ新しい学校づくり研修会をスタートさせた。
過日の北海道教育庁空知教育局義務教育指導監による学校経営訪問では、両校の授業を参観頂き高い評価を頂いた。
これはまだ構想の段階であるが、令和8年度には教育課程特例校を考えている。その中で新教科を開設し、英語に親しむ英会話科、北竜を学ぶ北竜科等を設置し実践していけるよう進める。
保育園と小学校の連携について、これまで相互の訪問や情報交換等の場を設けて連携を進めてきた。これからは、小中学校での英会話科を始められるよう、保育園と小中学校の教育を互いに理解する接続期研修の充実や、国の幼保小の架け橋プロジェクト等の施策を参考にしながら、北竜らしい保小連携を進め、全ての子どもが安心して小学校生活をスタート出来るよう進めてまいりたい。
デジタルツールの活用について、まだ構想の段階ではあるが、義務教育学校開設時を目途として、学校のデジタル化の進展を図る。
成績管理、出欠管理、保護者との連絡等を一元化する事で、学習履歴や評価を分析し指導法や方法を見直し教職員の業務の効率化を目指していく。
また、教科書ではわかりにくい内容も、動画や3Dモデル等を使って視覚的、体験的に理解出来るよう教育の質向上と情報活用能力の育成を目指し、子ども同士の共同学習の強化、学習環境の改善等、デジタルツールを最大限に生かせる学校環境の整備を進めてまいりたい。

▽澤田議員
これからは次代を担う子ども達の教育が重要だと思う。今後は発想の転換をしなければならない時にきていると強く思う。
北竜町の学校教育方針案は、優れた内容であり、魅力的な教育によって北竜町をアピールする事も出来ると思う。幼児教育面で、保育園との連携をどのようにするのか、小中学校の教師との連携等、多くの課題をどのようにして解決していくのか。

▽田中教育長
大変難しい事ではあるが、まずは英会話科を通じて保育園と小中学校が連携をしながら、試行的な交流を重ねながら次の解決策を見出していきたいと考えている。