- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道当麻町
- 広報紙名 : 広報とうま「我が郷土」 2025年4月号
3月5日に開会した第1回定例町議会。村椿町長が町政執行方針を、中村教育長が教育行政執行方針を述べましたので、「第6次当麻町総合計画(前期計画)」の施策大綱に沿ってお知らせします。
■町政執行方針 村椿哲朗町長
▼はじめに
令和7年第1回当麻町議会定例会の開会にあたり、町政執行に対する所信と町政運営の基本的な考えを申し上げ、議員各位並びに町民皆さんのご理解とご協力を賜りたいと存じます。
私は、昨年2期目の町長再選を果たさせていただき、本年度は6年目を迎えることになります。
これまでの町政執行にあたり、議員各位ならびに町民皆さんの温かいご支援、ご協力を賜りましたことに対し、心より感謝申し上げます。
あらためて責任の重さを受け止め、これまで同様、町民皆さんが健康で安心して暮らしていけるよう、当麻町のために全力を尽くしてまいります。
当麻町のまちづくりの根幹である基幹産業、「かせぐ力」全道を代表する農業、「循環サイクル」推進で活性化する林業。この2本柱の発展・連携の力なくして、当麻町の未来は描くことはできない、その思いで町政を執行する所存であります。
終わりの見えないロシアによるウクライナ侵攻など、国際情勢の混乱から燃油・電力・物価高騰の影響が、私たちの暮らしを直撃しています。
ですが、オール当麻の力を結集し、一歩一歩前へ。町民皆さんが安心して暮らせる、持続可能なまちづくりを、推し進めてまいります。
昨年の当麻農業を顧みますと、不安定な世界情勢の影響により燃油価格は高止まりし続け、農業用資材も価格高騰が長期化する中、7月には大雨の影響により大きな被害を受けるなど、農作物管理にとどまらずさまざまな面において大変ご苦労の多い一年であったことと捉えております。
水稲については、9月に「令和の米騒動」と言われるほど全国的に品薄状態となりましたが、上川管内の作況指数は「104」と発表され、当麻町においては、台風により倒伏するなど心配な面はあったものの、収量は平年より多く、品質も昨年よりタンパクが低いなど良質なものとなりました。
そ菜については、高温や大雨によるハウスへの浸水被害など天候の影響を受けながらも、安心安全な農産物を安定して生産することに努められ、販売面では、これまで積み重ねてきた信頼関係を基にした取り組みを続けられたことで、前年を上回る15億円を超え過去最高額を達成されました。
花きについては、作付面積が減少しつつも、「大雪の花」ブランドの評価を守り続けていただいたおかげで1億5千万円の販売額を残されるなど、生産者皆さんの品質向上にかける、たゆまぬご努力とご研鑽に、心より敬意を表するところであります。
北海道有数の食味を誇る米どころ水稲を中心に、キュウリ、ミニトマト、でんすけすいか、花きなど、全道、全国に誇るブランド農産物が光る農業。循環型林業、地材地消の取り組み、全国初の農林業連携・官民連携の力による「クリーンラーチ生産」で、全国から注目と期待を集める林業。地域電子通貨「でんすけペイ」導入、地域経済活動の促進と、便利に買い物できる環境の充実へ、官民連携の力で推進する商業。暮らしの土台インフラを支える工業。「食育・木育・花育」当麻町ならではのまちづくり。
これからも、明るく、夢を描き、子どもたちに誇れる持続可能なまちづくりを、全力で推進してまいります。