- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道比布町
- 広報紙名 : 広報ぴっぷ 2025年4月号(799号)
◇地域と歩む持続可能な教育の実現
地域ぐるみで子どもたちを育てるコミュニティ・スクール(学校運営協議会)の活動を充実させるため、学校支援地域本部との一体的推進など、「地域とともにある学校づくり」の一層の実体化に取り組みます。
部活動の地域移行について、生徒のニーズと地域の実情に合うよう、指導者や活動場所の確保など、関係団体や近隣町との協議・検討を積極的に進め、段階的移行に取り組みます。
認定こども園との円滑な接続について、園児との交流をはじめ、保育士・幼稚園教諭と学校教諭が互いの教育について理解を深め、子どもたちの発達の特性や課題について共有する研修の設定に努めます。
園児が学校生活にスムーズに適応するため、「スタートカリキュラム」を実施し、認定こども園と学校が連携した取り組みの充実など、幼児期からの学びの基盤づくりを推進します。
子どもたちの安全・安心の確保について、保護者向けのメール配信システム「マチコミ」を有効活用し、緊急時の連絡や不審者、クマの出没情報など、迅速に対応するほか、引き続き自転車通学のヘルメット購入費の一部を補助します。
生涯学習の推進については、「人生100年時代」や「超スマート社会」など、社会が大きな転換点を迎えるなかにあり、町民一人ひとりが生涯を通して学び、その成果を最大限に生かすことができる環境づくりに努めることが重要です。
公民館活動では、世代を超えて交流できる体験活動や各種講座、事業の実施を通して、町民同士が「つどう・まなぶ・むすぶ」場として活動を推進し、地域と歩む持続可能な生涯学習の実現に向け生涯学習推進アドバイザーを配置します。
家庭教育の推進について、子どもの人格形成の基礎は家庭教育にあることなど、親としての学びの大切さについてさまざまな機会をとらえ、広く啓発します。
PTAや子ども会育成員連絡協議会などの関係機関と連携し「廃品回収」や「七夕飾りづくり」などの活動に取り組み、コミュニティ・スクールや学校支援地域本部などの活動を通じて、子どもたちを地域全体で支えていくよう努めます。
通年寺子屋「ほくれい塾」は、5・6年生を対象に年間20講座程度、教員やALT、地域の皆さんの協力もと、体験学習や英会話、運動などを中心に多種多様な学びを提供します。
放課後児童クラブについては、子どもたちがマナーやルールを守り、自ら考えて行動できるよう支援し、異学年交流の充実を図るなど、家庭や学校に代わる場として運営に努めます。
「二十歳のつどい」については、これまで支えてくれた皆さんや地域に感謝の気持ちを表し、社会的責任を自覚し大人としての行動をとっていく決意を示す場として開催します。
高齢者教育の推進については、白寿大学の学生が健康で仲間と楽しみながら学ぶことのできる喜びを体験し、生きがいのある人生観の確立と社会参加を目指した活動を支援し、多様なニーズに対応した講義内容の充実を図ります。
文化・芸術活動の推進については、文化連盟と連携し、町民の皆さんの文化・芸術活動がさらに高まるよう支援を行い、図書館ギャラリーや遊湯ぴっぷロビーを活用した作品展示を計画的に進め、地域に根ざした文化・芸術活動の振興に努めます。
本町の歴史的・文化的資源である郷土文化資料とその情報を次世代に引き継ぐため、本年度は新たに「文化財保護委員」を委嘱し、郷土資料館と旧鈴木邸の文化財価値を明確化し、適正な維持管理や改修について総合的に判断します。
図書館活動の推進については、安心して利用できる環境や蔵書の整備・充実を図り、多種多彩なイベントの実施や定期的な特設展の開催など、魅力的で独創的な図書館運営に努めます。
本年度、休館日及び開館時間について、これまでの利用状況や職員の勤務時間などに鑑みて、休館日の変更や開館時間の短縮など、試行的に実施します。
ブックスタート事業については、引き続き4か月健診児や3歳児に本を贈呈し、乳幼児期から途切れなく多くの本と出会う環境の整備に努めます。
スポーツの振興については、生涯にわたってスポーツ活動に親しむことができるよう環境整備に努め、子どもたちが幼児期から運動に親しみ、運動能力の基礎を養うために、「水泳教室」や「運動教室」などを引き続き実施します。
本年度から、前期課程運動教室は月1回程度、学校の授業に位置づけて運動教室を実施し、全児童参加の教室を目指します。
「全町ソフトボール大会」や「全町女性バレーボール大会」など各種スポーツ大会を開催し、誰もが気軽に参加できる機会を増やし、仲間づくりや世代間・地域間交流の促進を図ります。
夏期の多目的室内運動場(いちごアリーナ)の利用については、引き続き室内で楽しめる遊具を備えた「あそぴっぷ」を提供します。
冬季スポーツでは、「GS競技大会」や「町民スキー大会」を開催し、スキー場の利用促進と皆さんの健康増進を図り、「町民スキー・スノーボード教室」や学校スキー授業において、比布スキー学校、比布スキークラブ、ピップスノーボードスクールの指導のもと、スキー・スノーボードの技術向上に努めます。
本町の文化・体育施設・設備については概ね整備されていますが、老朽化の進んでいる施設もありますので、緊急性の高いものから計画的に施設の整備を行い、町民の皆さんが安心して楽しく運動やスポーツに触れ合う機会の拡充に向け、施設運営に努めます。