子育て 令和7年度全国学力・学習状況調査結果

子どもの学力や学習状況を把握、分析し、学校における教育指導の充実と改善を図る調査で、測定できるのは学力の特定の一部分であり、子どもの学力の全てではないことをご理解ください。
詳細は町ホームページに掲載しています。

◆調査の概要
対象学校:全ての小中学校
対象学年:小学6年生 中学3年生
調査日:4月17日(木)

◇内容
(1)国語、算数、数学、理科の教科に関する調査
・後の学年などの学習に影響を及ぼさないよう、身に付けておくべき内容
・知識や技能を実生活で活用する力、構想を立てて実践し、評価と改善をする力

(2)生活習慣や学習習慣に関する質問紙調査
・児童生徒に対する調査
学習意欲、方法、環境、生活の側面など
・学校に対する調査
指導方法、教育条件の整備状況など

◆上富良野町の結果
◇学力の状況
(1)小学生
国語・理科は、全国平均をやや上回りましたが、算数はやや下回りました。国語では「知識・技能」の情報の扱い方に関する事項、算数では「データの活用」、理科では「身の回りの金属の性質」について課題が見られました。

(2)中学生
国語・数学ともに全国平均を下回り、理科はIRTスコア基準を下回りました。国語では、思考力・判断力・表現力などの「書くこと」、数学では「数学的な表現を用いて説明すること」、理科では「これまでの知識を活用して、仮説の結果を予測すること」に課題が見られました。

◇質問紙調査の結果
(1)家庭での生活・学習について
基本的な生活習慣が身に付いています。また、小・中学生ともに、友人関係に満足して生活しています。
「家で1時間以上勉強する」は、小・中学生ともに全国よりも少ない状況です。「30分以上読書をする」は小学生は全国より多く、中学生は少なくなっています。

(2)学校での生活・学習について
「自分にはよいところがある(自己肯定感)」と「学校に行くのが楽しい(満足感)」では、中学生よりも小学生の割合が低くなっています。一方、「将来の夢や希望をもっている」では、中学生よりも小学生の方の割合が高くなっています。「いじめはいけない」「人の役に立ちたい」は、小・中学生ともに非常に高い割合となっています。

(3)関心・意欲・態度などについて
「地域や社会をよくするために何かをしたい」では、小・中学生ともに全国よりも高い割合となっています。

◆課題と今後の取組み
(1)学力について
正答数分布図では、小学生は国語・算数・理科ともに上位層の割合が全国よりも多くなりました。一方、中学生は、上位層の割合が国語・数学・理科ともに全国よりも少なくなっています。小・中学生ともに「算数・数学の中位層・下位層」の割合が、他の教科よりも多いことが共通しています。
児童生徒の実態や課題を分析・共有し、各学校の定める「確かな学力の育成プラン」を見直すとともに、基礎的・基本的な学習事項をより一層、確実に定着させるための指導の改善、個々の学力の実態に応じた個別最適な学習を進める必要があります。

(2)家庭での生活・学習について
小・中学生ともに、学習する時間、読書する時間は、相対的に短くなっています。
「家庭学習のすすめ」「家庭学習の手引き」「生活リズムチェックシート」などを基に「学習時間・読書時間」の改善に向けた取組みを推進する必要があります。

(3)学校での生活・学習について
小・中学生ともに「国語・理科の授業内容がよくわかる」と回答する割合より、「算数・数学の授業内容がよくわかる」と回答する割合が少なくなっています。
授業での効果的なICT機器の活用を促進するとともに「学ぶことが楽しい」「授業がよくわかる」と実感できる授業改善を更に工夫していく必要があります。

(4)関心・意欲・態度について
各学校の教育課程に位置付けている「ふるさと学習」を推進していきながら、地域の良さを実感させ、地域に対する愛着や興味・関心が更に高まるように工夫していく必要があります。

小学生の平均正答率
単位:%

中学生の平均正答率
単位:%

・中学校の理科は「IRT(項目反応理論)スコア」を採用
・IRTスコアは、各問題の難易度などから、学力を推定し、500点が基準

※IRTとは、児童生徒の正当・誤答が、問題の特性(難易度、測定精度)によるのか、児童生徒の学力によるのかを区別して分析し、児童生徒の学力スコアを推定する統計理論

問合せ:教育振興課学校教育班
【電話】45-6699