- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道占冠村
- 広報紙名 : 広報しむかっぷ 2025年4月号
ALT(外国語指導助手)のグレイソン・バウアーさんが3月末をもって任務を終え、アメリカへ帰国することになりました。
グレイソンさんは、保育所の園児や学校の児童生徒、一般村民を対象とした英会話教室などで約1年間ご活躍されました。
グレイソンさんからの村民の皆さんへのメッセージをご紹介します。
皆さんが私を占冠のコミュニティに迎え入れてくれてからもう1年が経つなんて信じられません。家族が体調不良のためカンザスに戻らなければならないのが残念です。この1年間の経験は私の生涯の財産になりました。皆さんには心から感謝しています。
本来、私は講師として占冠にお呼びいただいた訳ですが、実際には、私の方がはるかに多くのことを皆さんから学ばせてもらいました。例を挙げればきりがありませんが、占冠の友人や家族のような人たちと焼き肉やたこ焼き、パークゴルフなどをしたのが最も楽しい時間でした。そして、私が学校で見た先生方や子どもたちの優しさ、サポート精神、スポーツマンシップは、アメリカの教育システムが見習うべきものだと感じました。
占冠では、文化よりも自然の美しさの方が印象的だったかもしれません。周りの山々が春には緑、秋には赤や黄色、オレンジに咲き乱れ、冬は真っ白に覆われて目を楽しませてくれました。立派な雄ジカやワシ、とても小さな雪虫に至るまで、野生の生き物たちは毎朝の通学路さえも変化に富んだサファリにしてくれました。もし、授業に遅刻していたことがあったならごめんなさい。おそらく毛虫に気を取られていたんだと思います。
最後に、別れを告げるのは簡単ではありませんが、ここでは「さようなら」ではなく「またね」と言わせてください。