健康 こんにちは保健師です

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■骨粗しょう症を予防しよう!
▽骨粗しょう症とは?
すくなる骨の病気です。骨強度は、骨量の指標となる「骨密度」と骨の構造など「骨質」の二つの要因によって決まります。骨量は成長期に増加し、20歳頃に最大骨量に達し、その後比較的安定に推移した後、加齢に伴い減少します。特に女性は、閉経に伴い骨を壊れにくくしていた女性ホルモンの分泌が低下することで骨密度もより低下しやすくなるため、閉経以降に好発します。

▽骨粗しょう症の危険因子と予防
骨粗しょう症の危険因子には、コントロール不可能なもの(遺伝的因子、身体的因子など)とコントロール可能なもの(環境因子、生活習慣など)があります。
骨粗しょう症の予防には、コントロール可能な危険因子の改善が大切です。

▽コントロール可能な危険因子
カルシウム不足・ビタミンD不足・ビタミンK不足・リン・カフェイン・アルコール・食塩の過剰摂取・極端なダイエット・運動不足・日照不足・喫煙・過度の飲酒など

▽コントロール不可能な危険因子
加齢・性(女性)・人種・家族歴・遅い初潮・早期閉経・過去の骨折など

■骨粗しょう症予防のための食生活
骨の健康のためには「カルシウム」が最も重要な栄養素ですが、体内に吸収されにくいためカルシウムの吸収を助ける栄養素が必要になります。

▽摂取すべき食品
(1)カルシウムが多く含まれる食品
牛乳・乳製品、大豆製品、小松菜などの緑黄色野菜、魚介、海藻類など
※カルシウムは骨や歯の主成分で、骨量の維持に欠かせません。

(2)ビタミンDが多く含まれる食品
鮭、さんま、かれい、干椎茸、キクラゲなど
※カルシウムの吸収や代謝を助けます。

(3)ビタミンKが多く含まれる食品
納豆、ほうれん草、小松菜、ブロッコリーなどの緑黄色野菜など
※カルシウムが骨に沈着するのを促進します。

▽過剰摂取は避けるべき食品
(1)リン酸塩(食品添加物)が多く含まれる食品
加工肉、練り物、スナック菓子、インスタント食品など

(2)カフェインが多く含まれる食品
コーヒー、お茶など

(3)その他
食塩の取り過ぎは、カルシウムの尿への排せつを促進します。また、過度なアルコール摂取もカルシウムの吸収とビタミンDの働きを妨げます。

問合せ:住民課保健予防担当
【電話】56-2122