くらし 野生動物対策の状況

■エゾシカ
8月の捕獲頭数は58頭でした。道端や畑で見かけるシカたちが、徐々に冬毛に変わってきたことにお気付きでしょうか。半月ほどの間に首や足回りから灰褐色の冬毛が広がって、今は完全換毛か、背中にうっすら夏毛を残す程度になっているはずです。
繁殖期のピークは10月下旬頃からと見ていますが、9月中頃には気の早いオスが甲高く鳴き始めました。夜長く人恋しい秋の風情です。

■ヒグマ
9月も依然としてヒグマは静かでした。デントコーンは被食害が局所的なまま収穫を終えました。9月中、箱わなで2頭が捕獲されました。
今年の秋はミズナラのドングリが不作と見られ、その程度はヒグマの市街地侵入が頻発した一昨年より悪いようです。ミズナラ不作のためかは不明ですが、一昨年秋は9月の下旬から目撃件数が激増しました。今期は9月24日時点でまだ動きはありませんが、気構えはしておきましょう。身の回りで気付いたことがあれば、お早めにお知らせください。

■占冠村猟区の運営
猟期に入りました。普段の有害鳥獣駆除に加え、猟区事業として専門職員による狩猟ガイドや、北海道庁と連携した従事者研修が始まります。猟区ならではの「安全」と「安心」、そして「喜ばれる狩猟」を今期も実現していきます。

■そのほか
恒例の酪農学園大学の学生実習を9月16日から3泊4日で実施しました。野生動物対策等の専門職を志す学生13人が、双民館を拠点に村内各所で調査や対応作業に携わり、知識、技量、感性を磨きました。頼もしいですね。

問合せ:農林課林業振興室野生鳥獣専門員
【電話】56-2174