- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道和寒町
- 広報紙名 : 広報わっさむ 令和7年3月号
■なぜ塩分のとりすぎで血圧が上がるの?
(1)食べる前の血管
血液には塩分と水分が一定の割合で入っている
↓
(2)塩分をとったときの血管
塩分をとると血液を薄めるために血管の外から水を引き寄せる
↓
(3)血液量が増えた血管
血液量が増え血管に圧がかかる
腎臓のはたらきで(1)にもどる
塩分のとりすぎを繰り返すと、血管に圧がかかった状態が長く続き、高血圧に繋がります!
■塩分摂取の目標量と摂取状況
参考:日本人の食事摂取基準2025年版
令和4年度健康づくり道民調査及び歯科保健実態調査報告より
北海道民の塩分摂取量は目標量より約2倍多い現状です
■和寒町民の塩分摂取の傾向
町の健診を受けた方(20~79歳)を対象に、おおよその塩分摂取量がわかる「塩分チェックシート」による聞きとりを実施しました。(R6年4~12月)
男性の約40%、女性の約30%は食塩摂取量が多め、かなり多めであることが分かりました。(下図参照)
また、塩分摂取量が多い方は漬物やみそ汁、麺類を食べる頻度が高いことも分かりました。
■今日からできる減塩の方法
(1)食べ物の塩分の量を知る
普段食べている食品や調味料に入っている塩分の量を確認しましょう。
塩分が多いと感じたら、汁を残したり食べる量を減らすなど、とりすぎにならないよう調節しましょう。
例)カップラーメン
栄養成分表示 1個当たり
エネルギー 540kcal
たんぱく質 12g
脂質 22g
炭水化物 72g
食塩相当量 6.5g
(2)減塩食品を使う
「食塩〇〇%カット」「塩分ひかえめ」などの表示がある調味料や食品を選びましょう。普段と食べる量を変えずに塩分を減らすことができます。
(3)野菜を食べて塩分を体の外に排出する
野菜・果物に含まれているカリウムは、塩分を尿として排出する働きがあります。
1日の目標量350gをめざして積極的に野菜を摂取しましょう。
※腎臓に疾患のある方はかかりつけの医師に相談してください。
管理栄養士 田淵愛実