くらし 図書館へいこう!

◆第172回(2024下半期)直木賞芥川賞受賞作
○芥川賞受賞
『デートピア』
安堂ホセ/著
舞台は南太平洋の楽園。ひとりの女を巡る、世界各国10人の男たちの争奪戦。恋愛リアリティショー「DTOPIA」の視聴者たちは、やがて「自分だけのDTOPIA」を編集しはじめ。

『ゲーテはすべてを言った』
鈴木結生/著
高名なゲーテ学者・博把統一はある日、彼の知らないゲーテの名言と出会う。ティー・バッグのタグに書かれたその言葉を求めて膨大な原典を読み漁り、長年の研究生活の記憶を辿るが…。

○直木賞受賞
『藍を継ぐ海』
伊与原新/著
ウミガメの卵を孵化させ、ひとりで育てようとする中学生。奈良の山奥でニホンオオカミに出会うWebデザイナー…。科学だけが気づかせてくれる大切な未来を描く、5つの物語。

◆話題の新着本
『楽園の楽園』
伊坂幸太郎/著
謎の人工知能「天軸」の暴走で、世界は混乱に陥った。五十九彦、三瑚嬢、蝶八隗の3人は、人工知能の開発者が描いたという巨大な樹の絵画「楽園」を手掛かりに、暴走する「天軸」の所在を探り…。

『謎は花に埋もれて』
宇佐美まこと/著
花屋の店主志奈子は、50歳を過ぎて地元の刑事と結婚した。白薔薇、桜、ガーベラ、馬酔木…。物言わぬ花たちが、事件に埋もれた真実を教えてくれる。殺人事件をめぐる6つの愛憎ミステリー。

『氾濫の家』
佐野広実/著
郊外の住宅地に住む50代の専業主婦、新井妙子。ある日、隣の家で殺人事件が起きた。平穏そうに見えた隣家で何が起きていたのか?事件はやがて、妙子自身の家庭の闇をあぶり出し…。異色のサスペンス。

『老人初心者の青春』
阿川佐和子/著
古稀を迎えても好奇心は衰え知らず。若いうちが花?いえいえ、我が青春は、今なり!アガワさんの人気エッセイ、シリーズ第4弾。

◆今月のBEST本(1月の貸出回数上位本)
『64歳、やめて捨てたら手に入った、幸せな暮らし』
ライフ/著
憧れの「すっきり暮らし」は60代こそ始めどき。友人関係はコンパクトにして身軽に。服のコーデをやめて、毎日がラクに…。64歳のユーチューバーが、自分にいらないものに気づき、手放していった日々を語る。

『マンダラチャート』
垣谷美雨/著
夫の言葉に傷つき、買い物メモの裏に書いたマンダラチャート。書き終えたとたん、63歳の雅美は中学生に戻っていた。令和の生きづらさを解決するため、雅美はどう生き直すのか?