くらし 令和7年度 教育行政執行方針(2)

■豊かな心と健やかな体の育成
道徳教育の充実につきましては、教育基本法や学校教育法に定められた教育の根本精神に基づき、自己の生き方を考え、主体的な判断の下に行動し、自立した人間として他者とともによりよく生きるための基盤となる道徳性を養うことを目標とし、本町では道徳推進教員を中心に「考え議論する道徳」を展開し子どもたちに規範意識や他者を思いやる心を身に付けさせております。
読書活動の推進につきまして、文字・活字文化の発信地である文化交流センター図書室においては、町民が安心して利活用できる身近な図書室とするため、利用者ニーズを把握し、図書室環境の整備・充実に努めるとともに、「第3次小平町子ども読書活動推進計画」に基づき、「ブックスタート」、「絵本の読み聞かせ・おはなし会」、「読書のつどい」など、子どもたちの読書活動を推進し、幼児、児童生徒、及び町民が読書に親しむ機会の提供に努めてまいります。
食育の推進につきまして、食育とは様々な経験を通じて、「食」に関する知識と、バランスの良い「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むことであり、本町は幼稚園及び小中学校において給食としており、食育として確立されたカリキュラムを継続して園児・児童・生徒に丁寧に指導してまいります。
体力・運動能力の向上につきまして、中学校で実施している新体力テストでは、筋力・瞬発力では全国平均を上回っておりますが、全身持久力や柔軟性では全国平均を下回ってるため、全体的な体力向上が必要であり、体育の授業をはじめ、部活動、スポーツ少年団の活動等あらゆる場面での体力向上に努めてまいります。
いじめや非行の未然防止対策の推進につきまして、各学校では「いじめ防止基本方針」を制定しているとともに、児童生徒、保護者、教職員ともにいじめに対して正しく理解している現状でございます。日頃より子どもたちへの観察眼を高め、いじめを未然に防止するとともにいじめを積極的に認知し、発達支持的生徒指導を進め、教職員全員で子どもたちを見守り、学校・家庭・関係機関との連携を強化していじめや非行の防止に努めてまいります。

■魅力ある学校づくりの推進
学校施設や教職員住宅の維持・改修につきまして、一昨年来の猛暑における対策として各幼稚園、小中学校、共同調理場にエアコンまたは簡易型のクーラーを設置しており、同時に学校営繕につきましても計画的な改修・修繕を進めております。教職員住宅につきまして、適宜維持・改修に努め教職員が快適に暮らす環境を整えてまいります。
スクールバスの更新につきまして、現在、教育委員会所有の車輛4台により各方面別に運行しており、通学時以外にも学校行事や部活動、社会教育事業等子どもたちが使い勝手の良い活用がなされており、有効に運行しております。本年中にはスクールバス1台を更新し、引き続き子どもたちの安全安心な運行に努めてまいります。
働き方改革の推進につきまして、教職員のこれまでの働き方を見直し、自らの授業を磨くとともに日々の生活の質や教職人生を豊かにすることで、人間性や創造性を高め、子どもたちに対して効果的な教育活動を行うことが可能となります。本町では「学校における働き方改革小平町アクション・プラン」に基づき、学校閉庁日の設定や部活動休養日等の取組のほか、ICTを活用した教職員の校務の効率化を図っております。学校給食の適切な提供につきましては、地域の食料生産や食文化に対する理解を深めるため、地場産品を活用した給食の提供に努めており、施設や配送等の衛生管理に十分に留意するなど引き続き、安全で安心な給食運営に努めてまいります。
学びのセーフティネットの構築につきましては、子どもの将来がその生まれ育った環境等によって左右されることなく、健やかに育成されるように、就学に係る経済的支援の推進や相談機能の充実、多様な学習機会の提供や子どもの居場所づくりなど、教育環境の向上のための取組の充実を図っております。子どもたちの心理的安全性を確保するとともにスクールカウンセラー及びスクールソーシャルワーカーを活用し子どもの情報を共有してまいります。

■地域全体で学びを支える体制づくり
コミュニティ・スクール及び地域学校協働本部の推進につきましては、各学校においてコミュニティ・スクールを設置し、保護者や地域の方々より建設的な意見を伺い社会に開かれた教育課程のもと、学校運営の改善・充実に効果を上げており、引き続き推進してまいります。また、地域学校協働本部につきましてはコミュニティ・スクールと一体的に取組を進めるなど地域総がかりで協働体制を確立し解決してまいります。
幼小中連携教育の推進につきましては、町内幼小中連携委員会が中心となり、小平・鬼鹿小学校の学校間や小・中校種で途切れることなく、世代間の垣根を超えて、相互のつながりや関わり合いを深めることができるよう支援してまいります。