くらし 協力隊通信

■天塩町の食文化。牛乳豆腐とアンケート
3月末を以て私の協力隊活動は任期終了となります。現在、農林水産省認定の「和食文化継承リーダー」登録に向けて活動しており、最後の活動として乳製品を中心とした食に関するアンケートを実施することにしました。
天塩町に移住し、川の幸としては「しじみ潮汁」を、山の幸としては「牛乳豆腐」を知りました。町の個人宅に伺うと、おもてなしとして牛乳豆腐をいただき、初めて食べたときはチーズと豆腐の中間でありながら、スイーツにも鍋の具材にも使える万能型の食材だと感じました。通称「乳等省令」により分べん後五日以内の牛の初乳は出荷ができないことを知り、いつでもどこでも食べることができるとは限らない、自家消費の希少食でもあることを学びました。
その牛乳豆腐を協力隊の先輩である久保綾香さんが動画にし、農林水産省北海道農政事務所主催の〔「受け継ぎたい北海道の食」動画コンテスト2020〕で優秀賞を受けましたが、郷土食として記録に残してもらったのは、素晴らしい活動手本となりました。
最近、久保さんと動画を作った伊藤千枝子さんに牛乳豆腐の作り方を教えてもらい、改めて感動したことから、任期中の残された少ない時間でも実施できる、牛乳豆腐や乳製品についてのアンケートで皆さんの声を集めたいと考えました。
これまで、「マスカットサイダー」や「しじみラーメン」など、小学生の総合学習を支援し、発表を見学し、私自身が学んだことは協力隊活動の大切な思い出であり、このアンケートはまたそのような機会につなげたい、という想いでもあります。
4月からは『天塩鍼灸指圧院』(新地通3丁目1810)を開業するべく手続きを進めています。加えて、精油を事業化できるよう活動する予定ですので、一町民として今後ともよろしくお願いいたします。(三國)