くらし 令和7年度 当初予算(2)

■身近に考えてみよう 予算を家計に例えると…
令和7年度一般会計当初予算52億5,900万円を年間の世帯収入500万円の1か月分の家計に例えるとこのようになります。

▽(?)予算とは
予算とは、1年間(4月から翌年3月まで)の収入と支出を見積もることです。新しい年度が始まる前に、どのくらいの収入があるのか、また行政サービスをどのように行うのか計画し、その費用を算出します。これらをまとめたものが「予算書」であり、村議会で審議された後に正式に決定されます。
村の会計は、大きく「一般会計」と「特別会計」の2つに分かれています。「一般会計」は、村の基本的な業務を行うための予算です。主な財源は、住民の皆さんから納めていただく村税や、国・道からの交付金などです。
一方、「特別会計」は、特定の事業を実施する場合や、保険料や使用料など特定の収入(歳入)をもとに特定の支出(歳出)に充て、一般会計とは区別して管理し、経理を明確にするために法令や条例に基づいて運営されます。国民健康保険(事業勘定)」「国民健康保険(直診勘定)」「介護保険(事業勘定)」「介護保険(サービス事業勘定)」「介護保険(施設介護サービス事業勘定)」「後期高齢者医療」6つの特別会計があります。
また、これとは別に、公営企業として独立した経理が求められる「簡易水道事業会計」と「下水道事業会計」もあります。

■村の借金残高
猿払村では、過疎地域などに指定された市町村のみが発行できる「過疎債」や「辺地債」を活用しています。これらは返済しなければならない額の一部が、のちに交付税として補てんされる仕組みがあり、全額を自治体が負担するわけではありません。
令和5年度の決算では、地方交付税などで補てんされる約56億円(借金残高の約69%)を差し引いた実質的な借金残高は、約25億円となります。
新規施設の建設事業などにより残高が増加傾向にあるため、発行額の抑制にも努めなければなりません。

■村の貯金(基金)
令和7年度の基金(一般会計)は、1億7539万円の積立と4億2582万円の取り崩しを予定しています。その結果、令和7年度末の基金残高は、令和6年度決算見込みと比べて2億5043万円減少し、14億6522万円となる見込みです。(備荒資金組合積立金を除く)
また、ふるさと寄附を原資とする「ふるさと応援基金」では、「旧生活改善センター周辺跡地整備事業」など計29事業に対し、2億6829万円を充てる予定です。
近年、基金残高は年々減少しており、財政状況は非常に厳しくなっていることから、今後は効率的な行財政運営を進めていく必要があります。