子育て 令和8年度開校(新施設へ令和9年度移転)幼小中一貫義務教育学校「中頓別学園」(1)

「町のリビング」にある、未来をつむぐ「居場所だらけの学校」
幼小中一貫義務教育学校「中頓別学園」

町民の皆様、いよいよ令和8年4月に中頓別町の新しい学校、幼小中一貫義務教育学校『中頓別学園』が仮校舎にてスタートします。
これまで統廃合した町の学校、中頓別小学校・中頓別中学校の歴史を受け継ぎ、認定こども園からの切れ目のないスムーズな接続に向けて保育から教育へ「つくるつながるつみあげる」を合言葉に、子どもたち一人一人が主役となれる「未来をつむぐ居場所だらけの学校」を目指します。
人生100年時代を支える子どもたちへの教育が、この町でさらに豊かに進化します。
(※令和9年度に「新しい施設」が完成予定です)

◆義務教育学校って?(小中一貫校との違いは?)
・義務教育学校は、学校教育法という法律に基づいて設置されています。
2016年(平成28年)に学校教育法が改正され、小学校、中学校などと並ぶ新しい学校の形態として「義務教育学校」が正式に定められ、新しい学校の形として全国に広がっています。

・義務教育学校は、法律で認められた「9年制の1つの学校」です。そのため、校長先生は1人で、先生方も「義務教育学校の教員」として9年間全体を見通した教育活動がしやすくなります。簡単に説明すると、小中学生全員を小中学校の先生方が協力して指導することが法律上認められるため、交流だけでなく学習も「みんなでみんなを」指導支援することが可能になります。

・一般的な小中一貫校(正式には「小中一貫型小学校・中学校」と呼ばれます)は、既存の小学校と中学校が連携を強めて一貫授業を行う形態です。学校は別々のままなので、校長先生や教員組織もそれぞれ存在するため、小中それぞれに乗り入れて、指導支援するには法律上の制限があります。

・義務教育学校は「一つの学校」として制度化されている点が、最も大きな違いです。これにより、より柔軟で一体的な教育課程(カリキュラム)を編成することが可能になります。社会課題でもある、児童生徒の不登校や多様化、教職員不足改善を進める国の取り組みの1つです。

・中頓別学園では、校長先生が1人になる分で教科指導の先生を増やしたり、小中別々の場合、年度で教職員の増減が極端にならないように「義務教育学校制度」を活用し、出来るだけ安定した教職員数で、児童生徒を協力して見守っていけるように工夫していきます。

◆義務教育学校「中頓別学園」の特色(成長の連続性に合わせて)
・中頓別学園では、公立学校としてはまれな「幼小中一貫教育」で、前期(1~4年)、中期(5~7年)、後期(8~9年)の3つの期間に義務教育期間を区切り、発達段階に応じたきめ細やかな教育を行います。
・認定子ども園から前期課程へのスムーズな接続を支える中頓別独自の「架け橋プログラム」も用意し、園から小学校、小学校から中学校への進学時に環境が大きく変わることで起こりがちな不安や戸惑い(小1プロブレム、中1ギャップ)をなくし、子どもたちが安心して学び続けられるのが特長です。
・中頓別で育つ子ども達を、園・学園の先生方が協力し「みんなでみんなを育てる」、地域や教育委員会とも協働し「みんなで見守り応援し合う」中で、一人一人の良さや強みを伸ばしていきます。
・こども園から取り組んでいる「自然体験活動(森のこども園)」や「英語教育」、今も多くの総合学習の時間を教育委員会が伴走している「地域学習」など、中頓別らしさをいかした教育をさらに進めていきます。

◆つみあげて
令和5年7月の合同学校運営協議会での教育課程原案提示から約2年、新しい学校をみんなで考える会議・中頓別学園全体協議会・なかとんミーティング地域版・学校づくり授業・学校づくり委員会・総合教育会議・定例教育委員会議・町民・保護者アンケート等、様々な競技の場を経て「4つの教育の柱」を含めた「中頓別学園の教育ビジョン」にまとめました。

◆未来思考
中頓別町の教育大綱は、「未来思考」〜共生・共創・好奇心〜です。教育大綱とは、学校教育だけでなく、地域の歴史や文化の振興、生涯学習、スポーツなど幅広い内容が含まれる総合的な計画です。「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」という法律で、自治体の長が定めることが義務付けられています。未来思考につながる義務教育を進めます。