子育て 令和8年度開校(新施設へ令和9年度移転)幼小中一貫義務教育学校「中頓別学園」(2)

◆中頓別の子ども達と新しい学び(次期学習指導要領に向けて)
・学習指導要領とは、文部科学省が定める、全国の学校などにおける教育の内容の基準です。
「学校で何を、どのくらい教えるべきか」という、国が定めた教育の「設計図」や「ガイドライン」のようなもので、10年に1度改訂されます。
・現在の学習指導要領は2020年から「令和型の教育」といわれ、教育のアップデートが進められています。2030年の方向性も示され、中頓別学園も新たな学びに向かっています。
・中頓別の子ども達の様子をしっかり見つめ直すと「素直で優しく、まじめに頑張る子ども達」という共通点があります。その反面、「表面上は元気に見えるけど実は、不安や葛藤、孤独を抱えている」子どもがとても多い(全国平均の約2倍)こともわかりました。
・次期学習指導要領の「好き」を育み「得意」を伸ばす、対話で「自信と安心をつくる」という新しい学びの方向性は、中頓別町の子ども達にもとても大切な力につながります。

◆中頓別学園の教育4つの柱に向けて取り組みは始まっています
(1)幼児教育積み上げ型
・森のこども園に、小中学校の先生方も交代で参加し、どんな経験をしていくか?体験研修を始めています。
・また、独自の「なかとん架け橋プログラム」を実施し、こども園の「架け橋コーディネーター」が園と学校を行き来し、放課後の居場所づくり(放課後くれよん)も始めました。小・中・教育委員会からも、こども園へ出前授業を行うなど、お互いの成長に有効な活動は一緒にするようにしています。こども園・小学校・中学校・地域合同避難訓練にも挑戦しました。

(2)先導的学び(UDL教育)
・先行授業の取り組みも進んでいます。UDL(学びのユニバーサルデザイン)の視点を取り入れることで、学校に苦しさを感じていた生徒も教室で一緒に学ぶことができるなど成果も早速見えてきています。
・引き続き研修を進めながらどの子にとっても集中して学びやすい環境づくりを、建築準備と合わせて進めていきます。
※UDL(学びのユニバーサルデザイン)とは、主体的に学ぶことができる学習者を育てる理論的枠組みです。自分の学びを自分で舵取ることができる学習を育てます。

(3)教育委員会協働型
・総合学習を中心に、地域学習の多くは、地域コーディネーターと指導主事(宗谷管内唯一の設置)を中心に教育委員会の伴走で授業を進めるようにしています。「なかとんミーティング地域版」の時間は、児童生徒も地域の方も楽しみにしてくれる活動に育ってきました。地域の方と先生方が交流できる貴重な機会でもあります。普段少人数の限られた中で生活している分、多世代の多様な対話をすることは、成長やキャリア形成にとても大事だと実感しています。児童生徒全員に等しくこの様な場を設定できる授業として行う大切さや学校教育の意味を大事に地域と育つ学校を目指します。

(4)教育と支援の融合
・高校に入学した時、社会に出た時に、他の市町村の学びとスムーズになるように、中頓別町が未導入だった教育環境や支援制度を開校を待たずに整えていきました。まずは、今学んでいる子ども達を大切に準備を進めました。
・AIドリルの導入、教育支援センターやなかとんフリースクールの設置、通級指導の配置、特別支援奨励費の活用、特別児童扶養手当の活用などを進めました。保険福祉課や地域の方にも協力いただきながら、多様な学びと支援が受けられるようにしています。UDL教育と合わせてどの子もしっかり学べる環境づくりを進めています。

◆新校章について
・中学生がアイディアを出し、連携協定を結んでいる北海道教育大学のお力をお借りしデザインしました。児童生徒と先生方や地域・保護者の方と対話しながら考えた「こんな学園にしたい、中頓別のここが好き」の気持ちもたくさん込めています。
子ども達が大好きな中頓別の自然(雪の結晶、ペーチャン川、芝桜、森、ピンネシリ山)を融合、「中頓別学園の教育4つの柱」をもとに配色、中頓別小学校・中学校の校章を引き継ぐ円形のデザインです。

制作:北海道教育大学岩見沢校 美術文化専攻 ビジュアルデザイン研究室 中丸涼乃・花越陸・黒川結菜・山﨑樺乃
協力:北海道教育大芸術・スポーツ文化研究所 理事 大西洋
原案:中頓別中学校生

(C)中頓別町教育委員会 新しい学校づくり推進室

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