くらし 進化する 深化する シン・美幌高校 美高での新たな学び(2)

◆Interview
○interview File 01
未来探究への思い
加藤 光城 教諭

『主体的でダイナミックな学びを』
いま、時代の変化とともに生徒に求められる能力が変わってきています。美幌高校の探究活動は、学校で学んだことを単に知識として覚えるだけではなく、実生活や社会の中で活かすにはどうしたらよいかを考えられる生徒になってほしいという思いで取り組んでいます。
生徒たちの「学びたい」「やってみたい」を原動力に行う探究活動ですが、美幌高校はその実現のためのサポートを全力で行っています。美幌高校の教員はもちろん、美幌町で活躍されている皆様、各専門分野の大学教授など、幅広いつながりで深い学びとなるためのアドバイスを受けています。
この探究活動を通じて、生徒たちには「目の前の課題に対応するために、自ら考えて行動する力」を身に付けてほしいと考えています。そして、地元のことをもっと好きになって、地域を盛り上げる存在になってほしいです。
また、主体的に色々な人たちと関わって深くダイナミックに学ぶことで、学習の楽しさや意義を十分に味わってほしいです。

○interview File 02
地域と歩む探究学習
演劇集団タカクト 代表
熊﨑 崇朗 さん

『地域で高校を盛り上げる』
「探究活動の一環として〈演劇〉を取り入れたい。何かアドバイスをもらえないか。」と加藤先生から連絡をいただき、初めは「なぜ授業で演劇を?」と思いましたが「お役に立たせてもらえるならば」と、すぐに翌日の未来探究の授業に飛び込みました。
授業で生徒の皆さんは「エチュード(台本なしで設定のみをもとに即興で演技をする練習)」に挑戦していましたが、自分を表現したい!と、とにかく喋ろうとしている姿が印象的で、「ナイスファイトだな」と素直に感じました。
自分の「学びたい・やってみたい」を深く学んでいく探究活動と、「外へ外へと自分自身を表現」する演劇は相性がいいのかなと個人的には感じています。この授業での演劇を通じて、「自分の本音」を表現することに自信を持ってもらえたら私も嬉しく思います。

◆先生インタビュー
『美幌高校で進路実現』
進路指導のプロフェッショナルに聞く美高の進路事情

総務部進路担当
壬生 佳延 教諭
数多くの生徒の進路実現をサポートしてきたカリスマ

―美幌高校での進路決定までの流れ
1年生は基礎学力の定着(学び直し)と自分自身への理解(適性など)を深めて色々な可能性があることを学びます。2年生からは普通科は大学進学を目指す特進コースと資格取得に力を入れる商業一般コース、未来農業科は作物や畜産を学ぶ生産コースと農畜産物の加工・流通を学ぶ食品コースに分かれ学びを深めます。3年生は具体的な進路の希望をもとに放課後講習や模試を受けたり、就職のための面接練習などを行ったりしています。

―美幌高校の進路指導の強み
就職も進学も、生徒一人ひとりにきめ細やかに対応しています。部活動が終わってから講習等を受ける生徒もいて、夜8時くらいまで学校に残っていることもありますが、生徒の将来を想い、私たちも対応に当たっています。

―卒業後の進路選択の変化
大学を一般選抜で入学しようと考える生徒が増えている傾向です。

―進路指導で心がけていること
「無理じゃないか」と生徒自身が思ってしまうことがないように、一人ひとりが熱心に勉強や就職に向けた対策を行えば、希望する進路は実現できるという気持ちを常に伝えられるような指導を心掛けています。

―最後に一言
地元の高校に通うことで時間的に余裕のある生活を送れることは大きなメリットだと思います。模試や講習などのメニューも町外の高校と変わりありません。また、基礎学力に不安があっても美幌高校はその定着を図るために学び直しにも取り組んでいますので、ぜひ安心してお子さんを高校に通わせていただきたいと思います。

『部活動も全力で』
部活指導のプロフェッショナルに聞く美高の部活動

弓道部顧問
南 敏和 教諭
弓道歴45年の大ベテラン

―美幌高校の部活動の特徴は?
生徒数の減少に伴い、以前より部活動の数は少なくなりましたが、ほとんどの生徒が部活動に加入し、一生懸命取り組んでいます。また、全道・全国大会を目指す部活動が多いのも特徴です。

―弓道部の特徴は?
13名の部員が週5~6日活動しています。練習熱心で部活中だけではなく部活を離れても仲が良いのが特徴です。

―今後の目標は?
全道・全国へとつながる新人戦が9月から始まります。全国大会の決勝トーナメントで戦うことを目標にして生徒と一緒に頑張っています。

―生徒の印象は?
農作業実習のために朝早くから登校している生徒もいて、とてもまじめでおだやかな生徒が多いという印象です。

―美幌高校の魅力
自分は商業科の教員ですが、普通科と農業科が1つになっている学校は珍しく、生産から加工、販売という一連のつながりの中で学科を横断した学習ができるのが非常に魅力的であると思います。

―最後に一言
進学や就職に向けたきめ細かいサポート、そして農業後継者の育成など生徒たちの希望の進路や夢が全て叶う学校だと思います。おだやかでまじめ、そして何よりトラブルが大変少ない学校でもあります。先生方も熱心に一生懸命生徒に寄り添っていますので、自分もその一員となれるように引き続き頑張っていきます。

◆校長あいさつ
美幌高等学校長
川添 雅文

美幌高校は、美幌町の熱い期待と地域の特色を活かした教育活動を展開する普通科と未来農業科を有する学校です。
普通科は、地域の教育力を活かした探究学習や放課後講習、「スタサプ」を活用した学びにより国公立大学進学や国家公務員、地元企業への就職など、生徒それぞれのペースに合わせきめ細やかな学習環境を整えています。
未来農業科は、スマート農業に関わる学習やアグリロテート(高校生が運営する会社)を活用した起業家教育、地域の農家や関係機関、企業と連携・協働したプロジェクト学習(探究学習)をとおして、持続可能な農業の担い手や農業や食を支える人材育成を行っています。
本校は生徒一人ひとりが輝けるように教職員一丸となり、生徒の「夢実現」・「進路実現」に向けた支援を保護者と連携しながらきめ細やかに行っております。
是非、自分の将来の夢を実現させるために美幌高校で学んでみませんか?

◆Information―美幌高校の情報発信中―
・美幌高校ホームページ
・美幌高校公式note
・美幌高校公式instagram

◆終わりに
町が美幌高校を支え、美幌高校が町を支える

長いようで短い3年間の高校生活。生徒たちが充実した毎日を送るために、美幌高校ではさまざまな取り組みが行われています。
特に、今後の学びの軸となる探究学習は、地域の皆様の理解と協力によって生み出されるつながりが、深く、将来に活きる学びを実現しています。
互いに関係しながら、活気をもたらし、盛り上げ、地域を創りあげていく。そんな未来を見据えながら、「町に高校があるということ」について、みなさんも少しだけ考えてみませんか。