子育て 【特集】まち全体で子どもたちをサポート 学校部活動の地域移行
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- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道清水町
- 広報紙名 : 広報Shimizu 2025年5月号
■部活動の現状
全国的な少子化や学校の働き方改革が進み、地域によっては、学校単位で部活動を維持することが難しくなっています。
子どもたちが本当にやりたい活動ができるように、近年、部活動の在り方が見直されてきました。
現在の部活動は、学校が運営主体となっていますが、地域が運営主体となる「地域クラブ活動」への移行が始まっています。
■国の推進体制
令和4年12月にスポーツ庁・文化庁は「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」を策定しました。
国のガイドラインでは、休日の部活動の地域連携や地域クラブ活動への移行について、令和5年度から7年度までを改革推進期間、さらに令和8年度から13年度までを改革実行期間として支援し、各都道府県・市区町村は推進計画の策定などにより、段階的な地域連携や地域移行・展開を進めることとしています。
■町の取り組み
国のガイドラインを受けて、令和6年8月に「清水町学校部活動地域移行検討協議会」を設置し、町の実情に応じた部活動の在り方を話し合ってきました。
そして今年3月に「清水町学校部活動地域移行推進計画」を策定し、地域移行の方向性が示されました。
■町の課題と今後
推進計画は策定されましたが、課題が多くあるのが実情です。主には、地域移行後の運営団体や実施主体の整備、指導者や場所の確保、費用負担の在り方などが挙げられます。課題解消に向け、今年度は指導者に謝礼を支払うモデル事業を予定しています。
また、昨年から地域クラブ活動として「清水JVBクラブ」が始動しました。同クラブは、中体連大会の参加要件が緩和されたことを機に、地域の指導者の尽力によって、子どもたちが本当にやりたい活動を続けられています。
子どもたちの体験機会が失われないよう、今後も、段階的に部活動の地域移行・展開を進めていきます。
◆部活動の地域移行・展開
学校部活動の代わりに、スポーツ・文化団体やその他民間団体などが運営する「地域クラブ活動」に子どもたちが参加し、学校とも連携しながら多様な活動を行うものです。
(※本紙に図が掲載されています)
清水町の地域クラブ活動:清水JVBクラブ(男子バレーボール)
◆部活動の地域連携
学校が部活動を運営し、複数校が合同で行う合同部活動の導入や、指導者として地域の人材を活用することで、生徒の活動機会を確保するものです。
(※本紙に図が掲載されています)
清水町の合同部活動:
・アイスホッケー全十勝Aチーム(清水・御影・芽室)
・清水・御影中学校サッカー部
・新得・清水・鹿追中学校野球部 など
◆学校部活動と地域クラブ活動の違い
◆地域クラブ活動として始動した清水JVBクラブ(男子バレーボール)
・キャプテン 板橋 基允さん(清中2)
小学生から始めたバレーボールを中学生になっても続けられてうれしいです!少ない人数でもこれからも頑張って続けたいです!
・地域の指導者 小泉順一さん(町内)
子どもたちの受け皿になれたらと思ってチームをつくりました。今後は、小中高生や男女を問わずのチームになるのが夢ですね。
◆町が目指す地域移行・展開の姿
清水町の実情に応じた部活動の地域移行・展開を進めるるため、次の4点を目指して推進していきます。
清水町学校部活動推進計画はQRコード(※本紙参照)か町ホームページへ
(1)誰もが参加しやすい放課後活動を目指します
放課後活動の負担や条件を低減し、多様な生徒が興味を持てるような内容とすることで、誰もが楽しみながら成長できる環境を整えます。
(2)複数の放課後活動を体験できるようにします
活動をシーズンごとに区切るなど、柔軟な運営体制とすることで、生徒がさまざまな選択肢を試すことができるようにします。
(3)地域のスポーツ・文化団体と連携し進めます
地域の団体と連携し、専門的な指導や新たな交流の場を整備します。生徒は地域の一員として参加することで、地域の活力向上にも寄与します。
(4)学校と地域が協力する新しい仕組み作りを目指します
長期的には、生徒の放課後活動を学校主体の教育活動から、地域主体の活動として運営していくことを目指します。
問合せ:社会教育課
【電話】62・5115