くらし 確かな選択 賢い消費者

■今から考えてみませんか?「デジタル終活」 ~″見えない契約”で、残された家族が困らないために~

スマートフォンやパソコン等が普及した現代社会ならではの遺品として、「デジタル遺品」があります。定義はありませんが、故人がネット上に保有していた資産のデータやサブスクリプション(以下、サブスク)を契約していた場合のアカウントを含めてそう呼ばれています。中には遺族が契約内容の確認や解約をしたくても、ID・パスワードの手掛かりがないために手続きに困るケースが見られます。

◇事例1
故人が利用していたネット銀行の手続きをしたくてもスマホが開けず、ネット銀行の契約先がわからない。

◇事例2
故人が契約したサブスクの請求を止めたいが、ID・パスワードがわからない。

◇対策(1)
万が一の際に遺族が故人のスマホやパソコンのロックを解除できるようにしておきましょう。一方で第三者に知られないよう、適切に管理することが求められます。

◇対策(2)
ネット上の資産やサブスクの契約は、サービス名・ID・パスワードを整理しておきましょう。オンラインで契約するサービスは契約書面が紙でなくメールなどで交付されるケースがあり、遺族が簡単に見つけられないことがあります。日頃から整理しておくことが大切です。

◇対策(3)
エンディングノートの活用も検討しましょう。

◇対策(4)
自分自身に何かあった時に備えて、スマホなどのアカウントにアクセスできる人を設定するソフトウェア提携事業者(Apple(アップル)、Google(グーグル))のサービスを活用しましょう。

問合せ:中札内消費者協会