くらし 確かな選択 賢い消費者~中札内消費者協会

■「2時間後に電話が使えない」に注意しましょう

総務省やNTT東日本、NTTドコモなどの省庁や企業名を名乗り、「2時間後に電話が使えなくなる」などと自動音声によりボタン操作を誘導する不審な電話に関する事例が増えています。このような電話は、個人情報の取得を目的とし、特殊詐欺などに悪用される可能性があるので注意が必要です。全国の消費生活相談センターに寄せられた相談事例を紹介します。

◇相談事例
「2時間後にこの電話が使えなくなる。オペレーターと話す方は1番を押すように」という自動音声の電話がかかってきた。1番を押し、男性のオペレーターとつながった。
内容を確認してもらうために住所、氏名、生年月日を伝えた。相手にどこからの電話であるかを確認するため、電話番号や会社名を尋ねたが、NTTカスターマーセンターとしか言わず、その後「間違いでした」と言って一方的に電話を切られた。個人情報を伝えたので、今後、請求書などが届くのだろうか。また、個人情報が悪用されてしまうのだろうか。(50歳代女性)

◇消費者へのアドバイス
・総務省やNTT東日本、NTTドコモなどから、電話を停止することに関して、自動音声ガイダンスやSNSを使って連絡することは絶対にありません。また、非通知や知らない番号からの電話は、不審な電話のおそれがありますので慎重になりましょう。
・個人情報は絶対に伝えないようにしましょう。個人情報を聞き出そうとする場合も同様です。自動音声ガイダンスが流れたなら最後まで聞かずに切ることも大切です。
・不審な電話の情報は家族間の共有も大事です。不安に思ったり伝えてしまった場合はすぐに消費生活相談窓口に相談しましょう。