- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道大樹町
- 広報紙名 : 広報たいき 令和7年4月号 No.684
■十勝管内社会教育委員入門研修会
2月5日、士幌町総合研修センターを会場に「十勝管内社会教育委員入門研修会」が開催されました。今回は、生涯学習の観点から社会教育施設と資料の活用について考えることがテーマでした。大樹町からは佐藤征夫会長、五十嵐忠孝委員が参加しましたので、研修内容についてご紹介します。
1.鑑賞 ドキュメンタリー映画「士幌物語」
士幌町では、開町70周年を記念して、1991年にドキュメンタリー映画「士幌物語」を作成しており、基幹産業である農業を中心に、家族や仲間と共に、開拓・発展を成し遂げた先人たちの努力が描かれていました。
2.講話 士幌町の歴史と社会教育
講師の士幌町社会教育委員議長の吉田静二様から「士幌物語」に関する講話がありました。
(1)士幌町の開拓の歴史
士幌町と開拓使、帯広士幌間鉄道との関わりについて説明していただきました。大樹町の歴史についても、広尾線や国道整備との関わりなど、さまざまな視点からの資料整理ができると興味深いものになるように感じました。
(2)伝統農業保存伝承館
残念ながら冬季間は休業中でした。子どもたちに開拓からの郷土史について、体験を伴った学習をしてもらいたいという願いがこめられた施設とのことでした。
3.見学 士幌町ふるさと資料館
幅広い世代が楽しみながら見学・学習ができる施設で、その規模に驚かされました。伝統農業保存伝承館と同様に、体験を伴う学習を意識した施設でした。歴史的な資料を展示するだけでなく、実際の動きを電子制御で再現したものもありました。現在故障中と書かれた機材もあり、それだけ多くの子どもたちの学びの場になってきたことがうかがえました。
4.今後に向けて
(1)大樹町の郷土資料館のあり方について
2月末に開催した社会教育委員の会でも話題にあがりましたが、展示物を実際に手にとれるなど、他町村の施設と比べていい点があります。その一方で、建物は趣があるとはいえ老朽化が著しいことに加え、市街地からのアクセスが悪いなどの課題もあります。
また、北海道社会教育研究大会で網走に行った際に、資料館を視察しましたが、展示内容に工夫が感じられる資料館でした。引き続き、他町村を見学しながら検討します。
(2)大樹町の郷土資料について
町内には依田勉三に関する史跡や竪穴群など、歴史的な資料や、名所といえる場所が多くあります。日高山脈の国立公園指定に伴い、展望台の設置が検討されているので、令和7年度は社会教育委員の会として、町内の名所を視察・記録し、資料として残していくことを検討しています。