くらし 駆虫薬散布による エキノコックス症対策について

令和6年度にエキノコックス症対策として行った駆虫薬散布調査の概要と結果についてお知らせします。

■そもそも、エキノコックス症とは?
北海道ではキタキツネが主な感染源で、キタキツネのフンの中にエキノコックスの虫卵が排出され、その虫卵が手指・食物・水などを介して人の口から入ることでエキノコックス症に感染します。人の体内に入ったエキノコックスは、幼虫となって肝臓などに寄生し、肝機能障害などを引き起こします。感染してから自覚症状が出るまでに数年から数十年かかり、気付かないうちに悪化していることが多い病気です。

■駆虫薬散布とは?
エキノコックスの駆除には駆虫薬の散布が多く用いられます。駆虫薬は、キツネやイヌ、ネコなどが食べても健康に問題はなく、エキノコックスだけに効き目があります。駆虫薬を混ぜたエサを野外に散布して食べさせることにより、キツネのエキノコックスの感染率を下げる効果が期待されます。

■駆虫薬散布調査の概要
散布期間:令和6年5月~10月(計6回)
散布数:毎月1,300個
散布エリア:町内の郡部および市街地の外周
調査の方法:キツネのフンを採取し、そのフンに含まれるエキノコックス抗原と虫卵の有無から、エキノコックスの感染率の現状を把握しました。駆除効果を検証するため、散布前の5月、散布後の11月に調査を実施しました。

■調査結果
駆虫薬散布前の5月と、散布後の11月を比較した結果、散布後は抗原陽性・虫卵陽性が大幅に減り、陽性率も2分の1以下まで減少しました。
令和7年度も継続して行い、安全で住みやすい町を目指します。

・抗原陽性…キツネがエキノコックスに感染していることを示しています
・虫卵陽性…キツネのフンにエキノコックスの卵が存在していることを示しています

お問い合わせ:住民課 住民活動係
【電話】6-2116