- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道大樹町
- 広報紙名 : 広報たいき 令和7年11月号 No.691
4月16日、17日に実施した調査結果をもとに、大樹町教育研究所の協力で概要と改善のポイントをまとめましたので、10月号の小学校編に続き、中学校編をお知らせします。

■学習調査の状況
令和7年度の調査について、平均正答率(国語・数学)およびIRTスコア(理科)と正答分布(国語・数学)およびIRTバンド分布(理科)を比較したものが上記のグラフです。
平均正答率およびIRTスコアを比較すると、国語と理科で全国を上回り、数学は全国とほほ同じ程度という結果となりました。正答数分布を比較すると、国語と数学ともに第1四分位層が全国より少なく、第2・3四分位層が全国より多い結果となりました。理科は1・2の割合が全国より少なく、3の割合が全国より多い結果になりました。この状況から、どの教科においても学力が概ね定着できていると考えられます。
また、生徒質問紙調査から「学習習慣」の定着状況が全国と比べるとやや低いこと、「教科に関する意識」に対する肯定的な回答が高いほど、学力も高くなる傾向にあるということを読み取ることができました。今回の結果を踏まえ、全ての教科において、教科に対する興味・関心を育むような授業改善を通して、基礎・基本の確実な定着を目指し学力向上を図っていきます。
■調査結果概要と改善のポイント
○国語
・「知識及び技能」、「思考力・判断力・表現力等」の内容において全国の平均正答率を上回っており、どの領域においても確かな学力の定着が見られた。
*全ての教科の基盤である国語の力を育てるために、これまで同様、粘り強く課題に向き合い必要な情報を読み取り自分の考えをまとめる授業づくりを継続していく。
○算数
・「図形」「関数」の領域と「知識及び技能」の観点において、全国の平均正答率を上回ることができた。
一方「数と式」の領域と「思考力・判断力・表現力等」の観点において課題が見られた。
*数学的な見方や考え方を育てるために、数学的活動を通した課題解決をする授業のなかで、思考のプロセスの定着を目指していく。
○理科
・「粒子」「地球」の領域において全国の正答率を上回ることができた。一方「エネルギー」「生命」の領域において全国の正答率を下回る問題もあった。
*複数の知識を関連させたり、図から必要な情報を読み取り活用したりする力を育てるために、実験結果の考察から新たな問いを考えるといった思考し続ける授業づくりを継続していく。
○生徒質問紙
・教科を中心とした学力・学習状況では「国語の学習活動」「国語に関する意識」「主体的・対話的で深い学び」「ICTを活用した学習状況」の領域で、その他の学力・学習状況では「生活習慣」「向社会性」の領域で、全国平均を大きく上回った。
*生活習慣や向社会性など家庭と連携した取り組みが結果として表れている。今後も取り組みを継続していく。
