- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道池田町
- 広報紙名 : 広報いけだ 2025年10月号
9月8日に開かれた池田町議会第3回定例会議において、安井町長が1件の一般行政報告を行いました。
■北工業団地への系統用蓄電池施設の整備について
このたび、東京都に本社があり、再生可能エネルギーの普及や電力系統安定化などの事業を行う株式会社ユーラスエナジーホールディングスが、池田北工業団地内町有地6216平方メートルへの地上権設定により、系統用蓄電池施設の整備を行うこととなりました。
系統用蓄電池は、蓄電池を電力系統に直接接続することにより、充放電を通じて電気の需要バランスを調整するものです。とりわけ、天候などの自然条件により出力変動の大きい再生可能エネルギー発電の変動を補うなど、電力系統の安定化や余剰電力の活用などに貢献しています。
場所は道道池田停車場高島線沿い、民間企業とともに消防署や学校給食センターが立地する池田北工業団地の北東角、所在地番は池田町字西1条11丁目2番地31他となります。
当該地は、間口が南北34メートルほどしかない不整形区画も影響し、工業・産業用利用が進まない状況にありましたが、今回は池田変電所からの距離が近いなどの系統用蓄電池施設としての立地条件の優位性などから、利活用に至ったものとなります。
令和5年10月に事業者より本町に問い合わせがあり、その後、事業者による準備手続きを経て、令和7年4月に地上権設定契約の成立に至りました。
施設の名称は「ユーラス北海道池田町バッテリーパーク」とされ、リチウムイオン蓄電池10台および変圧器施設などを設置するとともに、周辺整備を含め、令和7年から9年にかけて工事が行われるものとなります。なお、令和9年10月の運転開始が予定されています。
地上権設定期間は、令和7年4月から令和29年9月までの22年6カ月間となり、町の貸し付け収入は、1年当たり約59万6千円、期間総額では約1342万円を予定しています。
当該企業進出は雇用の創出などにつながるものではありませんが、一定の貸し付け収入や固定資産税が見込まれ、また、工事期間中の作業員滞在などによる経済効果も期待しています。
すでに進入路整備などに着手していますが、安全には十分配慮し、工事が進められるものと伺っています。
町としても、騒音、振動など住民生活への影響はほとんどないことなど、隣接公区への説明を行ってきていますが、今後も事業者と連絡を取り合いながら、必要な情報提供などを行っていくこととします。
以上、北工業団地への系統用蓄電池施設の整備についての報告とします。
◎ユーチューブ「北海道池田町議会」チャンネルで、議会の録画映像を配信しています。
※詳細は広報紙6ページの二次元コードをご覧ください。
