くらし 町長日誌

10月1日(水)
安井美裕

毎年9月後半、百歳と88歳(米寿)になった方にお祝いに伺っていますが、毎年さまざまな出会いがあり、私にとってうれしい年間行事の一つです。今年の対象者は百歳7人、米寿57人でした。
いろいろな方がいらっしゃいます。夏場は毎日のように自らの運転で町外のパークゴルフ場に出かけ、帰りには温泉に漬かってくるそうです。肌のつやも良く、元気そのものです。
私が祝い状を読み上げていると、「涙が出てきます」と。7歳の時にお父さまが戦死されたそうで、「自分がこんなにまで長生きできるとは」と。「お父さまの分もさらに長生きしてくださいね」と声を掛けると、笑顔を見せて下さいました。
施設入所者の方です。「お元気にお過ごしください」との言葉に、「皆さんに迷惑かけないようにします」と。何だか切ない気持ちになりましたが、施設の職員の方の「一生懸命頑張ってきたじゃないですか。いいんですよ、迷惑なんかじゃないですから」との言葉に安堵(あんど)しました。
改めて、いくつになっても自分らしく健やかに暮らせることの大切さを感じました。
夜には打って変わって、町が主催する「池田町産業連携事業ビジョンマップ策定プロジェクト・第1回ワークショップ」に参加しました。まちのありたい、あるべき姿を可視化していくために、一枚の「絵」とするビジョンマップを作成するプロジェクトを開始しました。想定するのは2050年、今から25年後の池田町です。主役は今の子どもたちや若者です。
今回集まっていただいた町民の皆さんは、若手を中心に10代の高校生から50代の方々まで多岐にわたり、今の、これからの池田町を担う方々とお見受けしました。初回から積極的に「地域資源の棚卸し」をテーマに、池田町の特徴や魅力的なモノ、コト、ヒト、歴史などは何だろうかと。「何か楽しそうなことが始まる」「まちが変わっていく」と力強く感じました。
確信しています。若きに活力あるまちは、老いても健やかに暮らせるまちだと。

◎安井町長の活動報告はこちら
※詳細は広報紙13ページの二次元コードをご覧ください。