- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道浜中町
- 広報紙名 : 広報はまなか 2025年10月号
■学校発信情報「まなぶん」
このコーナーは、町内の小・中学校における特色ある教育活動や取組を紹介するコーナーです。
また、愛称の「まなぶん」は、「学ぶ」と地図記号で学校を表す「文」を合わせたものです。町内小学校4校・中学校4校を連載でご紹介しています。
◇散布小中学校
~地域とともに歩む小中一貫校への移行に向けて~
本校では、小中が連携し地域とともに歩む教育活動を大切にしています。令和9年度にはこれまでのつながりを更に深め、小中一貫校として新たなスタートを切る予定で、現在そのための準備を進めています。
小学生は毎年、藻散布海岸で生き物観察やゴミ拾いを行っています。海岸に流れ着くゴミの多さに驚き、環境保全の大切さを真剣に考える機会となっています。さらに、「豊かな海を育む森づくり学習」では、今までに植えた木の計測や記録、新たな植樹を行い、森と海のつながりを学びながら、自然環境を守る意識を深めています。
中学生は毎年、保育所訪問を行っています。事前に遊具を手作りし、幼児たちと安全に楽しく遊ぶ工夫を凝らしました。ふれあいを通じて、保育のやりがいや難しさ、そして地域の支え合いの大切さを学ぶ貴重な機会となっています。
小学5・6年生と中学生が毎年一緒に取り組んでいる「あさり島活動」は、地域との結びつきを象徴する活動です。散布漁業協同組合等と連携し、海の恵みや資源を守る意識を高めるとともに、異学年の交流を通じてリーダーシップや協働の力を育んでいます。
今後も学校・家庭・地域が連携し、子どもたちの豊かな学びと健やかな成長を支えていきます。

▽私たちの町の高等学校

8月23日(土)、体験入学会を実施し、中学生13人が参加しました。体験授業の「総合的な探求の時間」では、浜中町の子育てについて、保育・医療の項目に焦点を置き、2年生がリーダーとなって、中学生とともに課題を探し、解決するためには何が必要かを検討しました。本校の生徒が授業で行っている「探求の過程」を体験した中学生は、ぜひ本校に入学して、今回発見した課題解決策を実現してもらいたいです。また、本校に7つある部活動から軽音楽部とバドミントン部を体験し、中学生と本校生徒の生き生きした表情を見ることができました。
今回の体験入学会を通して、中学生の皆さんの進路選択に役立てていただけたら幸いです。
◇英語でつながる
ー小中連携で育むコミュニケーションー
子どもたちの英語力向上と「コミュニケーションの力」の育成に向け、さまざまな取り組みを進めています。小学校では、これまでも専科教員がALT(外国語指導助手)とともに4地区を巡回し、歌やゲーム、会話活動などを通して子どもたちが楽しく英語に親しむ授業を行ってきました。子どもたちは、生きた英語に触れながら「伝えたい」「わかり合いたい」という気持ちを体験し、英語を使うことへの自信を育んでいます。
そして今年度からは、釧路教育局の指導の下、新たに小中連携の取り組みがスタートしました。これまで小学校と中学校はそれぞれの段階で学習を進めてきましたが、今年度より両校の教員が情報を共有し、学習内容や指導方法のつながりを大切にする体制を整えています。小学校での「聞く・話す」活動を基盤として、中学校では「読む・書く」力を含めた総合的な学びへと発展させることで、子どもたちのコミュニケーション力を段階的に育んでいきます。
町としても、この新たな取組を大きな一歩と位置付け、英語教育の充実をさらに進めてまいります。子どもたちが英語を通して自信を持ち、人とのつながり、将来の可能性を広げていくことを期待しています。
◇実りの秋 子どもの学びと表現の舞台へ
ー学習発表会・文化祭ー
「文化の秋」と言われるこの季節、浜中町内の小・中学校では、10月から11月初めにかけて学習発表会や文化祭が行われます。
学習発表会や文化祭は、日々の授業や学校生活の中で積み重ねてきた子どもたちの努力の成果を披露する大切な場です。劇や合唱、作品展など、子どもたち一人ひとりが役割を果たしながら仲間と協力し、自分の力を精一杯表現します。その姿には、学びの成果だけではなく、協調性や主体性といった「生きる力」の育ちも垣間見ることができます。
また、これらの行事は子どもたち相互の学び合いの機会であると同時に、ご家族や地域の皆さまにとっても、学校の教育活動を身近に感じていただく機会です。地域の温かい拍手や励ましの言葉は、子どもたちの大きな自信となり、次の成長への原動力となります。
ぜひ、多くの皆さまにご来場いただき、子どもたちが一生懸命取り組む姿を見守り、あたたかいご声援をお寄せください。

