くらし 防災ワンポイントコーナー

■防災の第一歩は、隣・近所での助け合い
災害時における「自助」「公助」に続き、今月は「共助」について紹介します。
共助とは、災害時にまず自分自身や家族の安全を確保した後に、近所や地域の方々と助け合うということです。6,400人以上の死者・行方不明者を出した1995年1月の阪神・淡路大震災では、地震によって倒壊した建物から救出され生き延びることができた人の約8割が家族や近所の協力によって救出されており、消防、警察及び自衛隊によって救出された方は約2割でした(出典:『平成26年防災白書』)。消防などによる公助は人員・機材に制約があり、どうしても限界があります。そのため、普段から隣・近所同士の挨拶や声かけを行って助け合いができる関係を築いておくことが望ましいです。
2018年北海道胆振東部地震(最大震度7)と道内全域に及ぶ大規模停電(ブラックアウト)による災害を教訓に、北海道は「共助」として、次の3点を提言しています。

・高齢者などの避難行動要支援者が適切な避難行動をとることができるように、町内会・自治会などの地域住民が相互に連携し支援しましょう。
・住民が主体となった避難所の運営体制を構築しましょう。
・自主防災組織の防災活動を通じた地域防災力を強化しましょう。

また、災害時に円滑に助け合いができるように、日常から地域での助け合いについて備えることが大切です。地域で防災計画を作るのがベストですが、自治会単位で防災に関するパンフレットを作って配布するのも効果的です。よかったらお手伝いしますので、お問い合わせください。

▽防災計画のあらまし
中央防災会議:防災基本計画
道町等自治体:地域防災計画
居住者・事業者:地区防災計画

問い合わせ先:役場総務課防災情報係
【電話】482-2912(課直通)