くらし 「豊かな心を育て文化を大切にする夢(まち)づくり」を(2)

■学校教育環境の充実
▽(1)学校教育環境の整備
・各小中学校の普通教室や職員室などにエアコンの整備を実施。
・学校施設の大規模な改修について、「美留和小学校校舎屋根防水改修工事」や「川湯中学校特別教室等LED化工事」など計画的な実施。
・タブレット端末の機器更新について、北海道および市町村が参加する共同調達において整備。
・少子化に伴う人口減少から、義務教育学校設置や小中学校の統合など、さまざまな選択肢の中で検討。

▽(2)通学体制の確保
・登下校時の交通指導員や子どもサポート隊などによる、地域ぐるみの児童生徒の安全対策として継続できる体制を支援。
・通学路危険箇所の安全確保に向け、警察や道路管理者などと連携を継続。
・スクールバスの運行について、運行路線の工夫改善を図るなど、利用する子どもたちの安全で安心な運行の実施。

▽(3)教職員住宅の整備
・教職員住宅について、住環境の改善を図るため、合併浄化槽の設置やトイレの改修など、引き続き計画的な整備。
・老朽化が著しい住宅について、計画的な売却や解体を実施。

▽(4)保護者負担の軽減
・学校で必要な費用の負担が困難な家庭に対し、学用品やPTA会費など教育費のサポート(援助)の実施。
・新入学児童生徒学用品費を入学前支給する就学援助制度や入学祝いの実施など、持続可能な子どもの学びの環境づくりの継続。
・小中学校の教育活動に係る学校教材費の全家庭の保護者軽減を継続。
・弟子屈の未来を創る全ての児童生徒を育むため、子どもの学びを支える子育て支援を継続。

▽(5)学校給食の充実
・栄養教諭や町の管理栄養士などによる食の大切さや食文化などを伝える食育指導や調理実習等の充実。
・高校生までの給食の無償提供を継続。
・「ふるさと給食月間」を設定し、地場産品への理解が進むよう食に対する関心と地元愛が深まる取り組みを実施。

■生涯学習の推進と文化の継承
活力ある地域社会の形成には、地域に根差した「調和と協調」に基づくウェルビーイングの向上が重要であり、生涯学習による持続的なつながりや関わりの創出が求められています。
その実現のため、最終年度を迎える「第8次弟子屈町社会教育中期計画」の評価を行うとともに、地域コミュニティの維持・活性化や地域教育力の向上に向けた次期計画の策定に取り組んでまいります。

■生涯学習のまちづくり
▽(1)生涯学習推進体制の強化
・長寿化が進展する現代において、いくつになっても生きがいをもって充実した人生を過ごすことができるよう「生きがい講座」を開設。

▽(2)公民館の施設整備と活動の充実
・公民館は学習拠点だけではなく避難場所としても重要な役割があるため、老朽改修や空調設備を整備し利用環境を改善。
・「つどう」、「まなぶ」、「むすぶ」という公民館の役割が発揮されるようさまざまなジャンルの公民館講座を開催。

▽(3)図書館施設の活用と充実
・子どもの読書活動の推進のため「第4次弟子屈町子ども読書活動推進計画」を策定。
・図書館システムや図書館バスの更新を行うとともに、地域活性化起業人制度による専門知識を有した人材を受け入れ、円滑な移行が図られるよう準備。

■青少年の健全育成
▽(1)青少年の健全育成の推進
・地域の子どもたちを健やかに育てるため、学校・家庭・地域が一体となって子どもたちの学びや成長を支える「地域学校協働活動」を推進。

▽(2)青少年育成活動の推進
・次代を担う子どもたちの自主性や社会性、協調性を育むため「てしかが子どもクラブ」など、四季折々に町内外でさまざまな体験事業を展開。

■生涯スポーツの推進
▽(1)住民皆スポーツの推進
・ニュースポーツの普及や各種スポーツ教室の開催、総合型地域スポーツクラブ事業に対する支援など、スポーツに親しめる機会を拡充。
・スポーツによる地域活性化を図るため、合宿誘致委員会と連携した誘致活動の展開や、各種競技大会の運営支援。

▽(2)スポーツ団体組織の充実
・スポーツ活動の振興のため、スポーツ協会や文化・スポーツ少年団に対する支援を継続。
・子育て支援の一環として、児童生徒に対するスポーツ振興助成金の助成率の引き上げ。
・中学校部活動の地域移行に係る指導者の中体連引率資格取得経費に対する支援。

▽(3)スポーツ施設の整備と活用
・快適に安心して利用できるよう修武館の空調設備や町営野球場の防球ネット、トイレなどを整備
・住民が気軽にスポーツを楽しむ機会を提供するため学校開放事業対象施設を拡充。
・プールの移転について、新たな施設の整備状況を注視しながら遺漏のないよう準備。

■文化・芸術の継承
▽(1)文化活動の推進
・文化の振興、発展のため、文化協会や総合文化祭に対する支援を継続。
・子育て支援のため、児童生徒に対する文化振興助成金の助成率引き上げ。

▽(2)文化芸術環境の充実
・弟子屈高校も含めた町内全児童生徒を対象に芸術鑑賞事業を実施。
・優れた文化芸術に触れる機会の創出のため、芸術鑑賞バス運行事業の継続。

■文化財の適切な保全と活用
▽(1)地域の歴史の保全と活用
・企画展や学芸員講座の開催に加え、てしかが郷土研究会との協働や各学校との博学連携の強化など、本町の歴史を後世に伝える取り組みを展開。
・希少価値の高い資料の寄贈なども想定した取り扱いの検討。

▽(2)文化財の保護と伝承
・「川湯ばやし」を54年振りとなる町文化財に指定。
・町指定文化財や国指定の文化財などの貴重な財産について、保護、保存、伝承のため、関係機関や保存団体との連携支援。

▽(3)民族資料館の保全と活用
・令和8年度の着工に向け、屈斜路コタンアイヌ民族資料館の改修事業に係る機能強化や課題解消に向けた詳細設計の実施。
・北海道大学アイヌ・先住民研究センターとの連携による、屈斜路コタンを中心としたアイヌ文化の保存、伝承。
・国際的な交流を糧にしたアイヌ文化の振興発展のため、台湾の原住民族であるルカイ族との文化交流の実施。

教育委員会といたしましては、地域の皆さまとともに、子どもたちが未来に向かって生き生きと学び、成長できる環境を整えるために全力を尽くしてまいります。
あわせて、町民一人ひとりが豊かな人生を送るための学びの機会を提供してまいります。