健康 青森市医師会からのお知らせ Vol.11

■「下肢静脈瘤(りゅう)手術について」
寄稿:竹内 晋さん(堤橋ふれあいクリニック 院長)

血管内にある静脈弁がなんらかの原因で壊れると下肢静脈瘤を引き起こします。
下肢静脈瘤は、逆流により血液が足にたまることで、下肢がだるい、重苦しい、むくむなど様々な症状が起こります。湿疹や、潰瘍ができた場合は重症です。このような場合は早めの治療が必要です。
下肢静脈瘤の治療には、保存的治療、硬化療法、手術、血管内治療があります。保存的治療は、生活習慣の改善や弾性ストッキング。硬化療法は静脈瘤に薬を注射して固めてしまう治療、ストリッピング手術は、静脈を切除し、引き抜く方法です。血管内治療は低侵襲治療で、高周波(ラジオ波)またはレーザーを使用する血管内焼灼(しょうしゃく)治療(異常をきたした静脈を焼いて閉塞させる治療)と、接着材(グルー)を使用する血管内接着材治療があります。
血管内接着材治療は施設認定を受けていますので当院で治療可能です。
いずれも日帰りで治療することができます。
長時間じっと立っているのは避け、適宜休憩をとる、足首の運動、お風呂で足のマッサージ、就寝時に足を高くするのも有効な方法です。
弾性ストッキングは、下肢静脈瘤の予防や悪化を防いだり、治療後のケアなど、正しく着用することでむくみ対策にも非常に有効です。

問合せ:青森市医師会
【電話】017‒777‒1501