- 発行日 :
- 自治体名 : 青森県むつ市
- 広報紙名 : 広報むつ 令和7年9月号
■まちの明かりを未来に繋ぐ
提灯の設置や運営継続が難しい町内会や商店街の区画にも再び明かりを灯し、まち全体を照らすことで祭りを盛り上げ、人の賑わいを生み出す。未来へと繋ぐために田名部・大湊地区提灯設置事業部会として活動するお二人にお話をお聞きしました。
○人が賑わうことは、地域にとっても嬉しいこと
大湊地区提灯設置事業部会 渡邊 修司 氏
今回の大湊夜市や大湊ネブタで提灯が灯されたことによって、人が賑わい、お祭り自体が盛り上がり、地域の商店街も嬉しい気持ちになります。お祭りは地元を離れている若者にとって体の一部のような存在です。
祭りや人の賑わいが、こども達に楽しい記憶を植え付けると思うし、今後帰ってきた若者が大湊で何かやってみようかな、ということなどに波及していけば良いなと思います。
まちなかクリーンアップ事業も、昨年まではゴミ箱のまわりに溢れていたゴミが今年は全然なかったことがとても気持ち良く、地域の負担軽減にも繋がり、良い取り組みだったと感じています。
ただ、この事業には課題も多く、団体間での連携不足を痛感しています。「人の賑わいを創り出す」という共通の目的があっても、開催日などを考慮しなければ効果は弱まってしまいます。今回これだけの人の賑わいを創り出すことができたのだから、より一層一丸となって、むつの祭りを盛り上げていけたらいいなと思います。
○「昔は良かった」で終わらせずこども達の未来のために
田名部地区提灯設置事業部会 熊谷 圭之輔 氏
こどもの頃のお祭りは、提灯やまちがキラキラしていて、至る所に出店があって、スマートボールや輪投げなど一生懸命に遊んだ記憶がありますし、友達と夜遊んでいいのがお祭りで、とにかく魅力的であったなと記憶しています。
最近では提灯が減り、こども達には暗くて安全面でも危ないと感じていました。昨年の田名部まつりで本町通りから提灯が消え、町内会や商店街だけでは継続していくことが難しい状況になっています。この取り組みは、各世代が参加しやすいお祭りをどこまで地域でサポートできるか、そしてそれは持続可能であるかが重要だと思います。「昔は良かった」で終わらせず、こども達の未来のために、昔ながらの良さに加え、地域の皆さんの創意工夫をもって、こども達が参加したくなるお祭りや賑わいを繋いでいきたいと思います。