くらし 【Think with ぷーま!】地域内循環経済を盛り上げよう!

地域プロジェクトマネージャー
周布 祐馬

こんにちは、地域プロジェクトマネージャーの『ぷーま』こと周布祐馬です。今回はお金の話をさせていただきたいと思います。
■地域内循環経済とは?
皆さんは「地域内循環経済」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。地域内循環経済とは、1つの地域内で「生産・販売」「分配」「支出」が回っていく仕組みのことを言います。
これだけでは分かりづらいかと思いますので、少し詳しくお伝えします。
「生産・販売」とは、文字通り企業や個人がものやサービスを生み出し、販売することを指します。野菜を作って売ったり、料理を提供して代金をいただいたり、商品を仕入れて売ったりすることで、「稼ぐ」とも言うこともできます。
次に「分配」とは、「生産・販売」で得たお金を、会社であれば従業員に、自営業であれば家族に分け与えると言うことです。つまりお給料ですね。
最後に「支出」です。これは得たお金を使うということです。なお、お金は消費だけでなく投資といった使い道もあります。
そしてこの地域内循環経済の最も大切なポイントは、これら「生産・販売」「分配」「支出」をいかにして「地域内」で回すかと言う部分にあります。地域内で「生産・販売」し、地域内で「分配」し、地域内で「支出」する、これを目指すのが地域内循環経済です。

■地域内循環経済って何が良いの?
地域内循環経済が上手く回り始めると、地域がどんどん元気になっていきます。地域内で得たお金を地域内で使うと、地域の事業者の売上につながります。そして地域の事業者は雇用を生んだり投資をしたりします。そしてまた地域内でお金を得る…。このように地域内循環経済はいわば地域が元気になる好循環とも言えるでしょう。地域内でお金を使っていると、知らず知らずのうちに地域のためにお金を使っていた。なんて状態も作れるかもしれません。

■今別ではどうか?
近年しばしば町や商工会から「〇〇商品券」が配布されます。その際時折「町内で使える店が少ない」といった声が聞こえます。このことを地域内循環経済で考えると「支出」の場所が少ない、さらには「生産・販売」の機会が少ないということを意味します。
今別町で地域内循環経済を上手く回すためには、この点を改善する必要があると考えています。地域内でお金を使える・使いたくなる環境を作り、並行して地域内で「生産・販売(=稼ぐ)」の機会を増やすこと、そして更に地域通貨など他の地域にお金が流出しにくい仕組みを導入できれば、少しずつかもしれませんが地域内循環経済が上手く回り始めるものと考えています。
これらの取り組みはすぐに効果が現れるものではありません。何年かかけて少しずつ効果が見えてきます。今こそしっかりと戦略をたて少しずつ取り組んでいくことが必要なのではないかと思います。
今回は、地域内循環経済についてのお話でした。皆さんは地域循環経済についてどのようにお考えになりますか?