健康 大間病院だより

■ACP「自分の希望、価値観とは?」
院長 木村 凌矢

9月号の広報誌に「ACP」に関するチラシが折り込まれていたかと思いますが、再びそのACPに関するお話をしたいと思います。
あらためてACPとは「これからの医療やケアについて、自分の希望を前もって考え、家族や医療者と話し合っておくこと」です。でも「自分はどう過ごしたいのか」という希望や疑問は、意外と難しいものです。そこで今回は、考えやすくなるように例をいくつかあげてみます。

▼「自分の希望」の一例
(1)医療やケアに関する希望
•痛みを避けてほしい:痛みや不快感を和らげるケアを受けたい。痛みや苦しさも最小限にしてほしい。
•延命治療の希望について:長生きするために最大限の医療を受けたい。延命治療は希望しない。
(2)場所、過ごし方に関する希望
•どこで最期を迎えたいか:自宅で家族と過ごしたい。施設や病院で過ごしたい。
(3)価値観・人生観に関する希望
•自分らしい最期を迎えたい:どんな状況でも自分らしさを大切にしたい。
•家族に負担をかけたくない:経済的・精神的負担が少ないようにしたい。
以上、具体例をあげてみました。少しでも考えていただくヒントになれば幸いです。
あなたの大切な人や医療者と、ACP人生会議してみませんか?

■第1回 人生会議のご案内
いつかくる“もしも”に向けてどのようなことができるのか。みんなで一緒に学んでみませんか?
日時:令和7年11月1日(土)13:00~15:00
場所:大間町 健康福祉センター「スマイリー」
内容:津軽弁(ACP人生会議)どせばいい?カードの体験
(もしもの時どうしよう?どうしたらいいのかな?)
大間病院 角田健悟先生による講話
申し込み:風間浦村役場 村民生活課(げんきかん)
【電話】0175-35-3111
※送迎をご希望の方は、ご相談ください。