- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県
- 広報紙名 : 岩手県広報誌「いわてグラフ」 令和7年6月号
令和7年度は、東日本大震災津波からの復興を着実に進めるとともに、「4つの重点事項」を強力に推進します。その中で、ジェンダーギャップの解消など一人ひとりの生きにくさを生きやすさに変える取り組みを進めます。また、世界に開かれた岩手の魅力や先進性を高め、岩手らしい地方創生を進め、お互いに幸福を守り育てる、「世界に開かれたいわての創造」に取り組みます。
イラストがあります。
地球儀のような背景に岩手をかたどった地形が黄緑色で描かれています。岩手と世界の国々がたくさんの線で繋がっています。岩手の地形の前には様々な服装をした男女、大人、子どもなどがカラフルに描かれています。
※イラストは本紙またはPDF版をご覧ください。
■予算の規模
令和7年度当初予算の総額は、7,329億円。県の厳しい財政状況を踏まえ、今年度も総額は抑えつつ、人口の自然減・社会減対策(地方創生)を主軸とした「4つの重点事項」に集中的に配分しました。
グラフがあります。
令和3年度から令和7年度までの予算総額が表された棒グラフです。どの年度も通常分と震災分の総額が表されています。
令和3年度8,105億円、令和4年度7,922億円、令和5年度7,714億円、令和6年度7,322億円、令和7年度当初予算総額7,329億円。内訳は震災分299億円、通常分7,030億円。そのうちコロナ対応・物価高騰分365億円が含まれています。
※グラフは本紙またはPDF版をご覧ください。
■お互いに幸福を守り育てる、世界に開かれたいわてへ
《復興の推進》
「より良い復興~4本の柱~」に基づく取り組みや、復興道路を生かした新たな産業振興、水産業の再生に関する取り組みなどを推進します。
《4つの重点事項》
○自然減・社会減対策
一人ひとりの希望に基づく多様なライフステージに応じた⽀援を強化します。
・性別に関わらず誰もが活躍できる環境づくり
・結婚・子育て支援
・移住・定住、インバウンド観光・輸出の強化による交流・関係人口拡大
令和6年度当初比プラス7億円 令和7年度228億円
○GX(ジーエックス)の推進
岩手の優れた自然環境を生かし、地域経済と環境に好循環をもたらす持続可能な新しい成長を促進します。
・省エネルギー対策の推進
・再生可能エネルギーの導入促進
・森林吸収・気候変動への適応
令和6年度当初比プラス4億円 令和7年度97億円
○DX(ディーエックス)の推進
全ての県民がDXの恩恵を受けられるよう、あらゆる分野のDXを促進し、県民生活の利便性の向上や情報通信インフラの整備、市町村への支援を進めます。
・行政のDX
・産業のDX
・社会・暮らしのDX
・DXを支える基盤整備
令和6年度当初比プラス13億円 令和7年度64億円
○安全・安心な地域づくり
災害、感染症、交通事故や犯罪などあらゆるリスクに包括的に対応するため、県民一人ひとりが意識や行動、仕組みに防災・減災、交通安全、防犯などを反映することが当たり前となる地域社会の構築を目指します。
・防災・減災の主流化(災害への備え)
・感染症・家畜伝染病への対応
・日常生活のリスク低減
令和6年度当初比プラス52億円 令和7年度528億円
2025年2月に発生した大船渡市林野火災など、早急に措置が必要となるものについては、補正予算の編成を含め必要な対応を行っていきます。