- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県久慈市
- 広報紙名 : 広報くじ 令和7年9月1日号 No.468
津波情報の状況:
・7月30日(水)
8時37分 津波注意報発表
9時40分 津波警報切替え
20時45分 津波注意報切替え
・7月31日(木)
16時30分 津波注意報解除
避難指示の対象:2,401世帯4,958人
※津波警報時
開設した避難所数:最大11箇所
避難所への避難者数:最大597人
7月30日の8時37分、カムチャツカ半島沖で発生した地震(日本時間8時24分)により、岩手県を含む太平洋に面した多くの自治体に津波注意報が発表されました。9時40分には津波警報に切り替わりました。
市では、防災行政無線や緊急速報メールなどで避難指示を行ったほか、避難所の開設を行い避難者の受け入れを行いました。
発表されていた津波警報は、同日20時45分に津波注意報へ切り替わり、7月31日16時30分には津波注意報が解除されました。
市では2日間を通して、久慈港への最大1・4メートルの津波を確認。交通機関に運休などの影響がありました。
遠地地震が伴う津波災害の場合、突然、津波情報が発表されます。それは必ずしも自宅にいる時とは限りません。自宅のほかに、勤務先や学校、よく過ごす場所からの津波避難について、もう一度、確認しましょう。そのためにも、津波避難訓練への参加は有効です。
※防災行政無線などで避難指示を行う際、具体的な避難場所は指示しません。あらかじめ自分が避難する場所を決めておくことが重要です。
■自動車による避難状況
津波警報発表後、避難場所に向かう自動車による渋滞が各地で発生しました。
自動車による避難は、迅速に避難できますが、道路の破損や渋滞の発生などにより避難ができない可能性もあります。国家公安委員会の「交通の方法に関する教訓」では、大地震が発生したときの運転者の措置について、左の表のように示しています。冷静な避難行動が取れるよう考えておくことが大切です。
津波避難時に、付近で渋滞が確認されている避難場所:中町イベント広場、久慈市総合福祉センター、久慈総合運動場
交通の方法に関する教訓(車を運転中に大地震が発生したとき)
■避難のポイント
◇非常持ち出し袋を準備しよう
全ての避難場所や避難所に十分な備蓄はされていません。災害時には、支援物資がすぐに届かない場合もあります。避難時に困らないために、自分の非常持ち出し袋を準備しましょう。
非常持ち出し袋は、持って運べる必要最低限の内容にし、両手が使えるようにリュックサックなどに入れましょう。重さの目安は、男性が15キロ、女性が10キロとされています。避難訓練に実際に持ち出して、持ち運べるか確認してみましょう。
非常持ち出し品の例
◇避難目標地点♦を確認しよう
津波から短時間で安全に避難できるよう、避難目標地点と主な避難経路を設定しています。避難目標地点は、津波浸水範囲の外側に設定。経由することで、津波浸水範囲を避けながら、避難場所まで安全に移動することができます。避難目標地点には、夜間の目印にもなる蓄光使用の標識を設置。最寄りの避難場所への距離が記載されています。
避難目標地点や避難経路は、令和5年版久慈市津波避難マップや防災危機管理課HPで確認できます。自宅や職場などからの避難目標地点や避難経路を確認しましょう。
■防災情報の集め方
災害時に大切なのは「情報」を正しく入手すること。市では津波注意報や警報の発令時に、防災行政無線や緊急速報メールで広報を行い、以下の方法で情報を配信します。正しい情報を集めれられるよう、事前に確認し備えましょう。
◇情報を文字で確認する
・安心・安全メール[対応言語]日本語、英語、韓国語、中国語(繁体字・簡体字)
・久慈市防災行政無線X(旧Twitter)
・久慈市公式LINE
◇情報を音声で確認する
防災行政無線電話応答サービス【電話】0120-62-1281
◇市公式LINEで防災無線の内容が確認できます
(1)公式LINE のメニューから利用者設定を選択
(2)お知らせ受信設定を選択
(3)防災無線情報の右側を押し、右下の設定を選択
(4)防災無線の内容が通知されるようになります