文化 [定期連載]教えてSDGs その先の笑顔のため、いまできること

■SDGsとは?
自分の子どもや孫たちが暮らす未来に、住みやすい地球(世界)を残すため掲げられた全世界の人が取り組むべき目標

■あなたもぜひSDGsに取り組んでみませんか?
本市は、令和元年(2019年)7月に「SDGs未来都市」に県内で初めて選定されました。
「その先の笑顔のため、いまできること」編では、本市でSDGsの達成に向け積極的に取り組んでいる人・団体、関連イベントなどを紹介しています。

◆陸前高田市立博物館 
熊谷 賢(くまがい まさる) 副主幹兼主任学芸員

▽普段の仕事の内容を教えてください
「資料収集」「調査研究」「教育普及」「展示公開」の4つの基本方針のもと、東日本大震災で被災した資料の再生に取り組みながら、博物館を通して本市の自然・歴史・文化を学んでいただけるよう普及啓発を行っています。

▽SDGsに関する主な取組内容を教えてください
例えば「貝塚」と聞くと「ごみを捨てる場所」というイメージがあるかもしれませんが、人骨や動物の骨などが発見されることもあり、「神様へ魂を送る場所」とも考えられています。当時から人や物を大切にするという文化があり、現代まで受け継がれているという事実こそ、まさにSDGsであり、こうした歴史や文化を伝える取り組みを行っています。

▽SDGsに関する取り組みの展開、目標などがあればお聞かせください
企画展を行ったオシラサマや館内に展示されている国内最大のクジラの剥製(はくせい)のように、本市には魅力的なものがたくさんあります。次世代を担う子どもたちに、自分たちの故郷の素敵なものに一つでも多く気付いてもらえるよう、博物館での様々な展示や取り組みを通して伝え続けていきたいと思っています。

▽これからの陸前高田市をどんなまちにしていきたいですか
「このまちには何もない」と言わせないよう、魅力をどんどん発信し、賑わいあふれるまちにしていきたいと思います。