- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県東松島市
- 広報紙名 : 市報ひがしまつしま 2025年2月1日号
~小中連携教育の取組を通して~
東松島市では、義務教育9年間を見通した指導を充実させるために、市内3中学校区内で小中連携教育に取り組んでいます。
「故郷(ふるさと)に誇りと愛情を持ち、志高く、協働して未来を切り開く人」。
学区内の小中学校は、この15歳の姿を共有し、連携を密にすることで、増加傾向にある不登校児童生徒の減少と、学力向上を図ることを目指しています。
今回の特集では、未来学区(小中連携教育推進モデル地区)の小中連携教育の様子などを通じて、本市の学校教育の取組について紹介します。
■「協同的な学び」の充実に向けて
~校種を超えた授業づくり~
東松島市では、宮城県東部教育事務所指導主事学校訪問指導を生かして、校種・学区を超えて、よりよい授業づくりを行っています。
他校のよい授業を自校の授業に生かそうと、教員が深く真剣に語り合う姿は、まさに「協同的な学びの充実」への取組です。
~3つの中学校区を「学園」として指導支援~
3つの中学校区を「第一学区」「第二学区」「未来学区」と呼称し、施設は離れているものの、これまで以上に義務教育9年間を見通し「学園としての意識」をもって指導支援にあたっています。
第一学区:矢本第一中学校、矢本東小学校、矢本西小学校、大塩小学校
第二学区:矢本第二中学校、大曲小学校、赤井小学校、赤井南小学校
未来学区:鳴瀬未来中学校、鳴瀬桜華小学校、宮野森小学校
■小中連携教育の特徴的な取組
~未来学区(小中連携教育推進モデル地区)の取組~
(1)中学0年生プロジェクト
鳴瀬桜華小学校、宮野森小学校の6年生児童が鳴瀬未来中学校を会場に、中学校の教科担任から実際に授業を受ける取組。
年間複数回の訪問を行い、令和6年度は4教科の授業を行っています。
(2)中学校教員による小学校での教科指導
授業は6年生音楽科(年間50時間・週1~2時間)を担当。
中学校教諭の音楽専科指導により、鳴瀬桜華小学校、宮野森小学校の6年生担任には週1~2時間の空き時間が生じ、教材研究等の時間確保につながっています。
(3)ジョブ・カフェ
児童生徒の職業選択の一助として、学校運営協議会の協力をいただき、地域で様々な職業に従事している方々を招いて、職業について知る体験学習。
鳴瀬未来中学校1・2年生と鳴瀬桜華小学校、宮野森小学校の6年生が参加しています。
■『ひがまつBASE』ではお子さまの支援をしています いつでも相談ください
市では、さまざまな要因による心の問題を抱え、学校に登校することが難しい児童・生徒のため、一人ひとりに寄り添いながら、個人のペースに合わせた学習支援や体験活動、心のサポート、居場所づくりなど、学校復帰を含めた社会的自立に取り組む「教育支援センター(ひがまつBASE)」を開設しています。
不登校などで悩んでいる保護者の方や家族の方、まずは気軽に相談ください。また、市教育委員会では、いじめ相談専用電話を設置しており、電話相談も行っています。子どもたちや保護者の方の悩みごとを聞かせてください。ひとりで悩まず、一緒に考えましょう。秘密は厳守します。
開所日:月~金曜日(祝日・お盆期間・年末年始は閉所)
利用時間:9時30分~15時30分
問合せ:
教育総務課教育指導係【電話】内線1253・1254
東松島市教育支援センター(ひがまつBASE)【電話】25-4882
いじめ相談専用電話【電話】080-6051-7281