その他 大崎市×山形県新庄市 地域おこし協力隊クロストーク(1)

昨年2月に陸羽東線沿線自治体で、陸羽東線をテーマにした共同広報を実施したことをきっかけに、山形県新庄市と交流をしています。今回の共同広報のテーマは「地域おこし協力隊」です。
新庄市の地域おこし協力隊と本市の地域おこし協力隊が、それぞれの活動内容について語り合いました。

――皆さんの着任の経緯と、現在の活動を教えてください

富澤隊員(以下、富澤) 出身は大崎市で、上京して演劇活動をしていました。新型コロナウイルス感染症の影響で活動を自粛し、就職を考えてホームページの制作について学びました。求職中に大崎市の地域おこし協力隊の募集情報を見つけ、Uターンという形で着任し、今年で3年目になりました。
主にデジタル・ディバイド(※1)の解消に向けて、高齢者向けにスマートフォンの操作教室(以下、スマホ教室)などを企画・実施しています。また、大好きな演劇を生かして、地域に伝わる「化女沼」に由来する伝説を基にしたパフォーマンスに、地元の高校生と取り組んでいます。現在は、卒隊後の起業に向けた準備を行っています。

※1 デジタル・ディバイド 情報通信(IT)技術を利用できる人と利用できない人との間に生じる情報格差

磯部隊員(以下、磯部) 私は、妻が新庄市出身で、結婚を機に新庄に移住しました。ホテルマン時代に培ったプロモーション経験を観光に生かせると思い、昨年5月に着任しました。
昨年は、新庄まつりの時に山車(やたい)やトイレが探しやすいように「観光デジタルマップ」を導入しました。これを活用したデジタルスタンプラリーを市内の参加店を周遊する「新庄まちなか漫画ミュージアム」で実施しました。今後は、さらに市内の掲載店舗を拡大し、観光に使いやすいデジタルマップに育てていきたいです。

渡辺隊員(以下、渡辺) 私とこけしとの出会いは学生時代です。仙台や鳴子温泉に遊びに来たときに、お土産で買ったミニ鳴子こけしがとても愛らしくて、「ド」はまりしました。その後、自分のやりたいことを見つめ直した時に「こけし」だと思い、大崎市の地域おこし協力隊に応募しました。師匠には「まだまだだね」と言われながらも優しく厳しく教えていただいています。
今年で2年目になりますが、残り1年の修行後には、工人として独立したいと考えています。

宮本隊員(以下、宮本) 高校卒業まで熊本県で暮らした後、奈良県にある着物専門学校に進学しました。先に協力隊として着任していた2つ上の学校の先輩が、就職先紹介で学校に来た時に「新庄亀綾織(しんじょうかめあやおり)(※2)」のサンプル品を見せていただいて「私も織ってみたい」と思い、勢いで新庄に来ました。
現在は、江戸時代から続く新庄亀綾織の伝承や機織り技術を学びつつ、後輩隊員への指導も行っています。

※2 新庄亀綾織 新庄藩の城下で受け継がれてきた絹織物。きめ細やかで多彩な地紋である「斜文織(しゃもんおり)(綾織)」という独特の織り方で、高度な織技術(おりぎじゅつ)を要する手織りの絹織物です。