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■先祖は、メイフラワー号に乗って
プリマス町第2区長、プリマス町議会議員 マット・タバレスさん

アメリカの行政機関は、国、州、郡、市町の4つに分かれ、日本の国、県、郡、市町村に相当しますが、プリマス町にも七ヶ浜町と同じように、その下に地区があります。七ヶ浜町内の地区が15地区あるのに比べ、プリマス町では、面積が347.1平方キロメートルで七ヶ浜町の26倍も広いのに対し、18地区しかありません。
また、アメリカの地区には行政的権限はありませんが、プリマス町は独特で地区にも区長や副区長等の役員がおり、行政的権限があります。
今月紹介する人は、プリマス町の第2地区の区長で、2017年に表敬訪問団として来町したケネス・タバレス元議長の息子さんのマット・タバレスさんです。
「私は現在、プリマス町を拠点にボストン近郊をエリアとする自動ビル制御会社でプロジェクト・マネージャーとして働いています。
私の両親はともにプリマスで生まれ育ち、私もプリマスで育ちました!私の物語は、母の家系を通じて400年以上前にさかのぼります。1620年にアメリカ大陸に渡ったメイフラワー号の乗客のうちの22人と親戚なのです。しかもプリマスでの最初の総督のブラッドフォードが私の先祖であることを誇りに思っています!」
次に、マットさんと七ヶ浜町とのかかわりについて聞いてみました。
「私は、プリマス町を訪問する賓客の旅程を調整する役割を担う特別来町者歓迎委員会の委員を務めています。この委員会では、プリマス町から姉妹都市の七ヶ浜町やイギリスのプリマス市への公式訪問団についても決定します。七ヶ浜町やその他の世界中の都市を訪問するプリマス町の学生の面接や選考のお手伝いもしています。
プリマスを訪れる七ヶ浜の皆さんに何を体験してもらいたいかも聞きました。「もちろん、アメリカ大陸に渡った当時の暮らしぶりを紹介したプリマス・パタクセット博物館や復元したメイフラワーII号、そして、ピルグリム(清教徒)の上陸地点であるプリマス・ロックを訪れることをお勧めします!
しかし、プリマスの物語はピルグリムの物語だけではありません。ピルグリムが上陸するずっと前からここに住んでいたワンパノアグ族のことについても知ってほしいのです。
訪れる皆さんには、まず、彼らの物語にスポットを当てたパタクセット博物館に注目してほしいですね。また、訪問中にワンパノアグ族のイベントに参加することもお勧めします。そして、プリマス町の中心で海沿い丘コールズ・ヒルに立つ、ワンパノアグ族の酋長マサソイト像を見ずして、この旅は完了しません。」
マットさんは、今度の七ヶ浜町への訪問にぜひ参加したいと話していました。マットさんの素敵な笑顔に会えるのを、皆さんも楽しみにしてください!

取材・翻訳・編集 国際交流員マコウエン・レン