- 発行日 :
- 自治体名 : 秋田県横手市
- 広報紙名 : 市報よこて 令和7年3月号
お医者さんが今伝えたいまめ知識
■『心臓弁膜症(しんぞうべんまくしょう)』の話
内科検診などで心雑音を指摘され、要精査と言われた患者さんが、時々診察に来ることがあります。多くの場合、再度聴診すると、問題になる患者さんは少ないです。しかしながら、そのような患者さんの中には、明らかに心臓弁膜症が疑われるような心雑音の患者さんがいます。
病状の程度にもよりますが、弁膜症の治療については、手術を要するような病状の場合、開心術で行う大手術が必要なことがあります。しかし超高齢化社会においては、そのような手術に耐えられる身体機能が維持できないような高齢者もいることがあります。そのような患者さんの場合は、心不全を予防するような薬物治療や生活の制限をして経過観察ということになります。
約20年前から、大動脈弁狭窄症(だいどうみゃくべんきょうさくしょう)の弁膜症に対して、カテーテル治療で壊れた弁を人工弁と交換する手法が米国で開発され、日本でも行われるようになりました。10年前からは、保険適用の治療法となりました。
2年前からは、秋田大学医学部附属病院でもこの治療が受けられるようになりました。私の外来に通院していた患者さんも、心不全になって入院し、原因がこの病気だったため、4年ほど前に仙台の病院でこの治療を受けて、心不全の再発がなく90歳を過ぎても元気に過ごしています。
最近の新しい治療法として、今後も多くの高齢者を救うことが期待されます。
横手市医師会HP
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