くらし 今、知っておきたい「認知症」(1)

認知症は誰もがなり得る病気です。認知症になってからも、住み慣れた場所で自分らしく暮らし続けるために、「自分には関係ない」と思わず、身近な病気として考えてみませんか。

■そもそも、「認知症」って何?
認知症とは、さまざまな原因により、脳の神経細胞の働きが変化していき、認知機能(記憶、判断力など)が低下することで、社会生活に支障が出る状態です。

■認知症についての思い込み(誤解や偏見)はありませんか?
▽特定の人や一部の人がなるもの?→いいえ
認知症は、脳の障害によって起こる病気で、誰もがなり得るものです。

▽治らないの?→いいえ
治る可能性がある種類の認知症があります。また、適切な治療やケアで、症状が軽減されるものもあります。

▽認知症は防げないの?→いいえ
生活習慣の改善や持病の適切なコントロールなどによって発症や進行を遅らせたり、重症化を軽減したりできます。

▽認知症の人は何も分からないの?→いいえ
認知症になった人は、自分がどこか変わってきたことに気づいています。そのことが不安で悩んでいる人もいます。周りの人はその気持ちに気づき、手助けすることが大切です。

▽認知症の人は何もできないの?→いいえ
記憶障害の症状がある一方、「うれしい」「悲しい」などの感情は豊かで、プライドもあります。
昔のことをよく覚えていたり、楽器や編み物などの体で覚えていることはうまくできたりします。

■家の近所や職場、町中で「あの人、困っているのかな」と感じたとき、どう話そうかな、と思ったら…
(1)落ち着いて自然な笑顔で声をかけましょう
焦りや動揺は相手にも伝わってしまいます。

(2)優しく穏やかに、はっきりした口調で話しましょう
耳が聞こえにくい人もいますので、ゆっくり、はっきり話すようにしましょう。

(3)相手のペースに合わせて、ゆっくり会話しましょう
一言ずつ、短く簡潔に話し、結論を急がずにゆっくり聞きましょう。

問合せ:あんしん長寿課介護予防班
【電話】30-0103